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秋田建設工業新聞社
2025/01/31

【秋田】湯沢生涯学習センター等跡地利活用/7年度に多目的広場の基本設計など

 湯沢市企画課は、湯沢市役所近くの同一敷地内にある湯沢生涯学習センター、湯沢勤労青少年ホームの機能を、JR湯沢駅前に建設する複合公共施設へ移転することに伴い、これら施設を解体した跡地で利活用を検討するため、7年度に基本設計を委託する。2施設と同じ敷地にある旧適応指導教室(今後解体)、湯沢商工会議所旧会館(解体中)の跡地も合わせ、約5,000uの敷地について一体的な利活用策を検討。多目的広場や駐車場の整備などを想定している。

 1月に実施したサウンディング調査の結果を踏まえ、今月中に内部で基本計画案を作成。中旬から下旬にかけてパブリックコメントを実施し、3月末に基本計画を策定する見通し。

 湯沢駅周辺では現在、「湯沢駅周辺複合施設整備基本計画(4年度策定)」に基づき、図書館や子育て機能、研修室や多目的ルームなどが一体となった湯沢市複合公共施設の整備事業をDBOで推進。5年度に和賀組を代表企業とするグループを事業者に選定しており、8年10月の開館に向けて実施設計が進められている。

 複合施設には、湯沢生涯学習センター(昭和46年建設RC2F1,338u)、湯沢勤労青少年ホーム(昭和43年建設RC2F1,115u)の機能を移転。中心市街地の回遊性向上によるにぎわい創出を図るため、湯沢生涯学習センター、湯沢勤労青少年ホームのほか、空き施設となっている旧適応指導教室(昭和61年W2F127u)、湯沢商工会議所旧会館(昭和45年建設RC2F1,338u)を解体。跡地(敷地面積約5,000u)に多目的広場や、伝統行事・イベント時にテントなどとして活用できる多目的ガレージ、平面駐車場などを整備する。解体する施設のうち湯沢商工会議所旧会館については、湯沢商工会議所が今年度、解体に着手している。

 事業実施にあたり、基本方針を6年2月、基本構想を同年8月に策定しており、現在は基本計画の策定を進めている。1月のサウンディング調査には2者が参加。事業参画への意向を確認したほか、PFIを採用せず従来方式で事業を進めることについて「特に問題はない」との意見が得られた。

 整備する機能・規模については「ドッグランを整備する事例が増えている」「ライフサイクルコストや雪対策など、維持管理の面も踏まえた整備が望ましい」、事業への参画条件等については「建築や造園など複数の分野が含まれる発注内容になるため、JVでの参加も認めてもらいたい」などの意見があった。

 7年度は3施設の解体設計やアスベスト調査のほか、多目的広場等整備の基本設計を委託する見込み。このうち多目的広場等基本設計は、民間のノウハウを活用するため、公募型プロポーザルでの選定を予定している。多目的広場等の実施設計は8年度以降に委託するほか、湯沢市複合公共施設の完成後に3施設を解体。多目的広場等の整備は9年度以降に行う。

提供:秋田建設工業新聞社