草津市は、馬場町で計画している「仮称・新志津運動公園整備事業」について、用地測量及び基本設計の発注時期等の精査等を進めており、まとまり次第、予算措置を図る方針だ。
策定済みの基本計画では、事業費は概算で23億6000万円(用地取得費を除く)。整備手法は、PPP/PFIの導入を検討しているが、現状民間企業の参入見込みが立たないことから従来方式で行う見通しとのこと。主な整備内容は、整地面積約1万7000平方b内に、ソフトボールや野球・サッカー場としての活用を想定している。夜間照明・管理棟・トイレ・駐車場―などの工事を予定しており、今後実施していく設計等で確定させていく考え。なお、現況は山林が大半を占め、滋賀県が策定している地域森林計画の対象となる民有林で、40%は残地森林として保全する必要があることに加え、予定地は市ハザードマップで河川氾濫による浸水想定区域となっていることから、災害時の避難場所としての機能も設置していく考えだ。なお、計画内では25年度(令和7年度)に用地測量・基本設計、26年度(令和8年度)に実施設計・用地取得・登記を実施し、27年度(令和9年度)から2ヵ年程度で工事を行うと見通しを示している。
同事業に係る基本計画策定業務は、復建技術コンサルタント(宮城県仙台市)が、地形測量業務は、オースギ守山営業所(守山市)がそれぞれ担当している。
同事業は、18年(平成30年)3月に供用開始した新クリーンセンターの整備地とするために15年に廃止した「志津運動公園(以下、旧志津運動公園)」の代替施設として新たにグラウンド等を整備するもの。
旧志津運動公園は、馬場町1200に面積約1万9000平方b(駐車場を含む)内に、陸上1周300b・ソフトボール2面・サッカー1面・夜間照明8基64灯を設置していた。廃止されてから年数が経過し、この間当該施設がなかったことから、市は市内スポーツ環境への影響や変化について検証しているところ。新たな施設に必要となる機能や役割をしっかりと見定めて、方向性を決定づけていく。
提供:滋賀産業新聞