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　県議会自由民主党議員団（田村琢実団長）と大山忍八潮市長は29日、28日に発生した八潮市内の県道陥没を受け、大野元裕知事へ緊急要望を提出した。大野知事は「要望をいただいたことを重く受け止める」としたうえで、まずは人命救助を最優先とし原因究明、早期復旧に取り組む考えを改めて示した。
　田村団長は、人命救助を最優先で対応を進め、その後、原因を速やかに特定するとともに、県内に同様な危険箇所がないか緊急点検を行うことや、事故現場周辺の速やかな安全確保、復旧作業および二次被害の発生防止に努めることなど６項目について要望した。田村団長は「県民の安全安心が第一。自民党県議団の強い意志として要望した」と考えを話した。
　大山市長は「原因究明や早期復旧、周辺の安全確保、情報提供のほか、今回直接被害が発生しなかった地域などにおける緊急点検および再発予防措置などをお願いしたい」と要望した。
　大野知事は、従来の点検に対する課題点や問題点について「県以外の第三者を入れて判断いただくことを考えてる」と話した。また、「陥没した場所以外に下水管を伝って土砂が流入しており、今後の復旧や道路の通行禁止区域などが中長期的になる可能性がある」とし、陥没したところの前後区間で空洞調査に着手したことを明らかにした。

提供：埼玉建設新聞