建設業情報管理センター(CIIC)が公表している建設企業の経営事項審査(経審)結果のうち、@売上高A2カ年(または3カ年)平均完成工事高B評点YC八つの経営状況分析指標―による総合ランキングを2024年11月29日時点のデータを基に独自に集計した(※)。主工種が管の企業で四つの項目でより上位にランクインしている企業の総合順位を見ると、前回(24年5月)2位だったダイダンが1位となった。前回まで20位台だった大阪ガスマーケティングが2位となり、3位がホシザキ京阪となった。
■2位は大阪ガスマーケティング、3位はホシザキ京阪
ダイダンは売上高が2位、管平均完工高が1位、評点Yが3位、経営状況分析指標が7位と、対象企業の中で唯一全てトップ10に入った。大阪ガスマーケティングは管平均完工高は21位だったが、売上高が4位、評点Yと経営状況分析指標で1位を獲得した。ホシザキ京阪は売上高が14位、管平均完工高が12位だったが、評点Yが6位、経営状況分析指標が3位となり、全体では3位に食い込んだ。
■売上高はエア・ウォーターが1位
売上高のトップは総合27位のエア・ウォーターで、2位以下を大きく引き離す1兆0245億4000万円だった。2位はダイダンで1974億3100万円、3位はDaigasエナジーで619億5481万8000円だった。
管平均完工高では、全体トップのダイダンが1594億3436万円で1位。三晃空調が379億1570万7000円で2位、中井エンジニアリングが104億8219万2000円で3位となった。
■大ガスマーケティングが経営状況2項目で1位
経営状況について、評点Yは1位の大阪ガスマーケティングと2位のエネアーク関西、3位のダイダンの3社が1300点台。1200点台は岩谷瓦斯、積水アクアシステムなど9社だった。
経営状況分析指標(800点満点)のトップは、大阪ガスマーケティングで722点の高得点をマーク。積水アクアシステム、ホシザキ京阪が670点台で続いた。800点満点中400点以上で経営健全度が安定していると見ており、今回調査対象とした企業では、700点以上が1社、699〜650点が7社、649〜600点が73社、500点台が373社、400点台が327社、400点未満が293社だった。
※今回のデータは、大阪府内に本社を置く主工種が「管」の1074社を抽出。売上高、管平均完成工事高、評点Yは経審結果にあるデータでランキング。八つの経営状況分析指標は経審結果にあるデータをそれぞれ100点満点で得点化して独自に算出した総合得点(800点満点)で順位を付けた。これら企業としての儲けや経営安定度を見る四つの項目でより上位にランキングされていることが総合的に優れた企業と判断した。
取材協力・JME
※ランキング表は建通新聞電子版に掲載中
提供:建通新聞社