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滋賀産業新聞
2025/01/30

【滋賀】大津市企業局 和邇中第1・第2加圧施設の移転再整備

 大津市企業局は、同市和邇中にある「和邇中第1加圧施設」及び「和邇中第2加圧施設」の老朽化と水運用見直しのため、移転しての再整備を計画している。現在、新施設の基本設計に取り掛かっており、3月末をメドに設計業務を取りまとめ、25年度から用地買収、26年度から実施設計、27年度以降の工事着手へと進めていく考え。今のところ用地買収の状況や予算次第で流動的になるが、工事期間は2ヵ年を見込んでおり、実施設計のなかで工事手法や期間が決定する。
 和邇中第1加圧施設と、和邇中第2加圧施設は、受水槽へ流入し、加圧施設及び配水池へ各々送水するもの。今回、施設の老朽化が進んでいることと、水運用見直しに伴う水道施設の移転が必要なことから、新和邇中加圧施設を整備することとなった。新しく予定している新和邇中加圧の基本設計概要は、約1937立方b/日(前年度日最大水量)。また同局では並行して、龍華地区施設(普門加圧、下龍華配水池、上龍華配水池)の老朽化も進んでいることから、更新時期に差し掛かっていて、配水系統替えや施設廃止、省エネ化によるライフサイクルコスト低減化を考慮した龍華地区の統廃合基本検討にも取り掛かっていく。龍華地区施設(普門加圧、下龍華配水池、上龍華配水池)の統廃合した場合の施設概要は、龍華地区統廃合(基本検討)約449立方b/日(前年度日最大水量)。
 新和邇中加圧基本設計及び龍華地区統廃合基本検討業務は、西日本技術コンサルタント(草津市)が担当。
 なお、同市では今後の水道事業を取り巻く経営環境に対応し、安定的かつ効果的な事業運営を実現するため、今後の浄水場更新事業と運転管理業務について、民間事業者の創意工夫を最大限に発揮する官民連携が好ましい―とし、湖都大津・新水道ビジョンにおいては、32年度までに水道システムの再構築を実施していくため、浄水場の更新・廃止など、多数の大規模工事等を並行して実施し、運転管理業務を継続しつつ、実施するためには現体制の強化が必要となっている。

提供:滋賀産業新聞