大阪広域水道企業団は、1月23日付で箕面市と門真市、羽曳野市、泉大津市の4市と水道事業統合に向けた検討・協議を開始する覚書を締結した。2026年夏に統合に関する協定書を締結し、27年4月に事業を開始する計画だ。
同日に公表された最適配置案によると、箕面市では、桜ケ丘分岐から新稲低区配水池への連絡管と箕面高区配水池から新稲高区配水池への連絡管を整備。一方、半町第1取水場、半町第2取水場を含む老朽化した桜ケ丘浄水場を廃止する。また、既存の箕面中区配水池を廃止し、新たに統合配水池を整備する。
門真市では、現在運用している泉町浄水場内の配水池を廃止し、新たに統合配水池を整備する。
羽曳野市では、壺井配水池から低区第1・第2配水池への連絡管(直結増圧ポンプ含む)と、低区第1・第2配水池から高区配水池への連絡管(直結増圧ポンプ含む)を整備。低区第1・第2配水池の既存容量を活用する。連絡管整備に伴い、羽曳野山配水場は廃止する。
泉大津市では、既存の中央配水場の1〜4号配水池を廃止し、統合配水池を整備する。
同企業団は「おおさか水道ビジョン」に基づいて広域化を推進しており、将来的には「府域一水道」を目指している。24年11月には、岸和田市・八尾市・富田林市・柏原市・高石市の5市と25年4月に水道事業を統合するための基本協定を結んでいる。
今回発表された4市との統合が実現すれば、同企業団と統合した地域(基本協定を含む)は23市町村となり、目標に掲げる「29年度までに府内市町村の過半数との統合」を達成する。
提供:建通新聞社