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日本工業経済新聞社(群馬)
2025/01/27

【群馬】下平工区バイパス整備で盛土工

県沼田土木事務所は片品村下平地内で行う盛土工を月内にも一般競争入札で公告する。片品村下平と沼田市利根町平川を結ぶ国道120号下平工区バイパス整備事業として行う。盛土工を中心に付随して排水工も実施する。工種は土木一式。工期は約10カ月を見込んでいる。設計は高崎測量(高崎市)がまとめた。
今回発注するのは、大立沢川から片品方面へ約60m付近で行う盛土工で、規模は1万4000立方m。他現場の発生土を使用し、運搬距離は9・3kmとなる。
また、付随して排水工も行う。300o×300oのU型側溝を使用し、法尻部分を延長140m、小段排水を延長100mで整備する。
盛土工については、今後も沼田側から片品側へ順次進めていく。バイパス整備では、道路部分は約6万1800立方mの盛土と約1万4600立方mの切土で整備する計画となっている。道路法面は土羽構造とする。
今回の施工区間では今後、路床盛土と排水構造物の施工を行う。
同バイパスは国道120号の下平橋を約200m北上した位置を起点に南下し、国道120号の立沢橋をさらに約100m南下した箇所までを結ぶ580m区間を対象に全幅10・285mで整備する計画。車道部は6mの2車線道路とし、バイパス東側に設ける歩道は2・5mで整備する。バイパス東側には300o×300oの函渠型側溝を延長450m敷設。バイパス西側には300o×300oの落蓋式側溝を延長530m設置する。
舗装構成は車道部が◇置き換え工=山砕100、厚さ100p◇下層路盤工=再生砕石40、厚さ12p◇上層路盤工=粒度調整砕石30、厚さ10p◇基層工=再生粗粒度アスコン20、厚さ5p◇表層工=密粒アスコン改質U型、厚さ5p−。歩道部は◇凍上抑制層=再生砂、厚さ15p◇路盤工=再生砕石30、厚さ10p◇表層工=再生密粒度アスコン13、厚さ3p−となる。
同路線は観光地である尾瀬へ向かう道路だが、現道は幅員約7mと狭く大型車両のすれ違いが困難となっている。バイパス整備により急カーブを解消するとともに、拡幅を行うことで見通しのよい道路とすることで円滑な通行を確保することを目的としている。
2024年度末時点で進捗状況は60%を見込んでおり、今後の整備計画では、路体盛土工と路床盛土工、排水構造物工、舗装工のほか、縁石工や防護柵工などの交通安全施設の整備を順次進めていく予定。
23年度にはA2橋台と路体盛土工、24年度にはA1橋台、上部工を発注済み。全て角田建設工業(片品村)が受注している。