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滋賀産業新聞
2025/01/28
【滋賀】守山市 今市町地区の地区計画策定へ
守山市は、今市町地先における地区計画の予定区域に係る「既存不適格調査等業務」および「河川流下能力検証等業務」を実施する。1つ目の業務では、地区計画を決定するに当たり必要となる既存不適格調書・法定図書作成、2つ目の業務では、流域・流下能力の調査、雨水排出量・調整池容量の計算を行う。両業務は別々に委託。それぞれ1月24日開札の制限付一般競争入札により受託者を選定した。1つ目は日本工営都市空間滋賀事務所（大津市）、2つ目はオースギ守山営業所（守山市）。履行期間は、2件とも契約締結日から7月31日まで。なお、成果品（案）の提出は4月中旬まで。
今市町地区地区計画（今市自治会案）の区域面積は約6・8㌶。大津湖南幹線と県道守山栗東線の交差点『播磨田町北』付近から西側に広がる既存集落地域（市街化調整区域）。ゆとりのある良好な都市環境の維持および増進を図るため、建築物の用途や容積率・建ぺい率の最高限度、敷地面積の最低限度などについて制限を行い、周囲の恵まれた自然環境と調和した低層・低密な住宅地が形成されるよう誘導する。
「既存不適格調査等業務」は、自治会が作成した今市町地区地区計画の素案に対して、対象区域における既存不適格調査を行い、素案の検証および地区計画の都市計画決定に必要な図書を作成する。既存不適格調査の結果を受け、地区計画の内容および区域について、自治会素案の検証および市素案の作成を行う。市素案は、法定図書（計画書）としてまとめる。
「河川流下能力検証等業務」は、今市町地区地区計画（自治会案）の区域において、宅地への開発を見込んだ場合における水路の流下能力を検証する。対象範囲は、守山市今市町地先の地区計画区域の全面積の100倍の面積の地点まで。流域調査を行い、流域調査の最下流地点が一級河川になった場合は、地区計画区域内から当該地点までの水路および一級河川の流下能力を調査。雨水排出量を計算し、雨水流出量に対して水路の流下能力が不足する場合は、調整池の必要容量の計算を行う。
今市町は、守山市中央部の田園地域に位置し、地区内には天智天皇ゆかりの皇小津神社がある。また、ＪＲ守山駅から播磨田町北交差点近くの河西口バス停までは15分に位置し、大津湖南幹線および県道守山栗東線に隣接するなど交通の便利性が高い地域。
しかし、少子高齢化の進行により、自治会運営およびまちづくり活動の維持が困難になっていることに加えて、進学、就職等に伴う若年層の都市部への流出、生活様式の変化等により、集落内に空き家が発生し、良好な居住環境を維持することが困難になっている。また、建築物の密集地、狭あいな道および所々に行き止まりの箇所があるため、地域の防災機能に課題を有している。
そこで、地区計画を決定することにより、集落の良好な居住環境を形成し、安全で住みやすい住宅地域として地区全体で、豊かな自然環境と調和した居住環境を守り、集落の活力およびコミュニティの維持・改善を図ることを目標とする。
自治会案によると、皇小津神社を囲む豊かな自然環境を維持・保全し、ゆとりのある低層一戸建て住宅地域を目指して確実な土地利用を図る。良好なまちづくりの観点から、開発目的は住宅を主とし、道路沿線における土地利用は、後背地の土地利用を阻害しないように配慮するとともに、道路を築造する場合は、当該道路が行き止まり道路となることの無いように計画する。
一級河川である法竜川の流下能力に鑑み、500平方㍍以上の面的な土地の区画・形質の変更を行う行為については、地区計画区域全体の100倍を有する流域において、市が把握するネックポイントとなる箇所までの流下能力の検証を行い、必要な調整池等の流出抑制施設を設置する。500平方㍍未満の面的な土地の区画・形質の変更を行う行為については、敷地内に貯留施設等を配置するなど可能な限り河川への負荷を軽減するよう努める。
皇小津神社、旧関西電力跡地および公園周辺については、防災上の安全性および良好な居住環境を確保するため、敷地全体を緑地保全する。
地区施設は、区画道路（幅員4㍍、延長約440㍍）、緑地（面積約2600平方㍍）。
建築物の用途の制限は▽住宅（長屋住宅を除く）▽住宅で事務所、店舗その他これらに類する用途を兼ねるもの（長屋住宅を除く）▽学校（大学、高等専門学校、専修学校および各種学校を除く）、図書館その他これらに類するもの▽神社および寺院▽老人ホーム、保育所、福祉ホームその他これらに類するもの▽診療所―などの建築物以外は、建築してはならない。
建築物の容積率の最高限度は100％。建築物の建ぺい率の最高限度は60％。建築物の敷地面積の最低限度は原則240平方㍍。建築物の高さの最高限度は10㍍（寺院については15㍍）。
提供：滋賀産業新聞
今市町地区地区計画（今市自治会案）の区域面積は約6・8㌶。大津湖南幹線と県道守山栗東線の交差点『播磨田町北』付近から西側に広がる既存集落地域（市街化調整区域）。ゆとりのある良好な都市環境の維持および増進を図るため、建築物の用途や容積率・建ぺい率の最高限度、敷地面積の最低限度などについて制限を行い、周囲の恵まれた自然環境と調和した低層・低密な住宅地が形成されるよう誘導する。
「既存不適格調査等業務」は、自治会が作成した今市町地区地区計画の素案に対して、対象区域における既存不適格調査を行い、素案の検証および地区計画の都市計画決定に必要な図書を作成する。既存不適格調査の結果を受け、地区計画の内容および区域について、自治会素案の検証および市素案の作成を行う。市素案は、法定図書（計画書）としてまとめる。
「河川流下能力検証等業務」は、今市町地区地区計画（自治会案）の区域において、宅地への開発を見込んだ場合における水路の流下能力を検証する。対象範囲は、守山市今市町地先の地区計画区域の全面積の100倍の面積の地点まで。流域調査を行い、流域調査の最下流地点が一級河川になった場合は、地区計画区域内から当該地点までの水路および一級河川の流下能力を調査。雨水排出量を計算し、雨水流出量に対して水路の流下能力が不足する場合は、調整池の必要容量の計算を行う。
今市町は、守山市中央部の田園地域に位置し、地区内には天智天皇ゆかりの皇小津神社がある。また、ＪＲ守山駅から播磨田町北交差点近くの河西口バス停までは15分に位置し、大津湖南幹線および県道守山栗東線に隣接するなど交通の便利性が高い地域。
しかし、少子高齢化の進行により、自治会運営およびまちづくり活動の維持が困難になっていることに加えて、進学、就職等に伴う若年層の都市部への流出、生活様式の変化等により、集落内に空き家が発生し、良好な居住環境を維持することが困難になっている。また、建築物の密集地、狭あいな道および所々に行き止まりの箇所があるため、地域の防災機能に課題を有している。
そこで、地区計画を決定することにより、集落の良好な居住環境を形成し、安全で住みやすい住宅地域として地区全体で、豊かな自然環境と調和した居住環境を守り、集落の活力およびコミュニティの維持・改善を図ることを目標とする。
自治会案によると、皇小津神社を囲む豊かな自然環境を維持・保全し、ゆとりのある低層一戸建て住宅地域を目指して確実な土地利用を図る。良好なまちづくりの観点から、開発目的は住宅を主とし、道路沿線における土地利用は、後背地の土地利用を阻害しないように配慮するとともに、道路を築造する場合は、当該道路が行き止まり道路となることの無いように計画する。
一級河川である法竜川の流下能力に鑑み、500平方㍍以上の面的な土地の区画・形質の変更を行う行為については、地区計画区域全体の100倍を有する流域において、市が把握するネックポイントとなる箇所までの流下能力の検証を行い、必要な調整池等の流出抑制施設を設置する。500平方㍍未満の面的な土地の区画・形質の変更を行う行為については、敷地内に貯留施設等を配置するなど可能な限り河川への負荷を軽減するよう努める。
皇小津神社、旧関西電力跡地および公園周辺については、防災上の安全性および良好な居住環境を確保するため、敷地全体を緑地保全する。
地区施設は、区画道路（幅員4㍍、延長約440㍍）、緑地（面積約2600平方㍍）。
建築物の用途の制限は▽住宅（長屋住宅を除く）▽住宅で事務所、店舗その他これらに類する用途を兼ねるもの（長屋住宅を除く）▽学校（大学、高等専門学校、専修学校および各種学校を除く）、図書館その他これらに類するもの▽神社および寺院▽老人ホーム、保育所、福祉ホームその他これらに類するもの▽診療所―などの建築物以外は、建築してはならない。
建築物の容積率の最高限度は100％。建築物の建ぺい率の最高限度は60％。建築物の敷地面積の最低限度は原則240平方㍍。建築物の高さの最高限度は10㍍（寺院については15㍍）。
提供：滋賀産業新聞
