2025年大阪・関西万博に「ORA外食パビリオン『宴〜UTAGE〜』」を出展する大阪外食産業協会は、1月23日に決起大会を開きパビリオンの展示内容を発表した。建設状況について、建物は8割程度が完成しているとし、2月末には全体完成する見込みだ。
パビリオンの規模は鉄骨造2階建て延べ約1000平方b。設計と施工はTSP太陽が担当している。食材が積まれた宝船や魚などが飛び出したファサードが特徴で、パビリオンのテーマである「新天下の台所」を表現している。
パビリオン1階の中央床面には、道頓堀川をデザインし、これを囲む形で九つの店舗を配置。各事業者が万博のために考案した特別メニューを提供する。
2階には、日本の食文化をシアター形式で展示し、茶の湯体験ができるスペースや、料理教室や食育体験ができるスペースを設ける。また、各企業のSDGsの取り組みなどを紹介するスペースも配置する。パビリオンには、週ごとや月ごとに参加する事業者を含め延べ約80社が参加する予定としている。
決起大会で、大阪外食産業協会の会長で食博覧会実行委員会理事長の中井貫二氏は「(われわれには)大阪の食、日本の食を世界に発信する使命がある」と強調。「原価高騰や人手不足など外食産業が抱える問題は山積しているが、万博を一つの起爆剤としてインバウンドやアウトバンドといった国際化も含めた新たなステージを開拓していきたい」と述べた。
決起大会ではこの他、万博協会の櫟真夏副事務総長の講演やパビリオンスタッフのユニフォーム発表などが行われた。
※写真は建通新聞電子版に掲載中
提供:建通新聞社