日本工業経済新聞社(群馬)
2025/01/24
【群馬】水資源機構群馬用水が既存庁舎改築の早期発注目指す
水資源機構群馬用水管理所は、庁舎(前橋市古市町386)の改築を計画している。現在は7月上旬までを履行期限として、基本・実施設計に取り組んでいる段階で、早期の着工を目指している。工事は敷地北側へRC造または重量鉄骨造の2階建て、延べ床面積約700uで新設する。さらに、既存の管理棟庁舎の改修にも取り組む。
庁舎の改築は、2024年6月に事業認可された群馬用水施設改築事業の一環で実施するもの。特に、既存庁舎に設置している操作設備の水管理制御処理設備は設置から20年近く経過し、老朽化が顕著な状態。耐用年数を10年以上超過しており、経年劣化による故障が増加。機器によっては交換部品の製造が終了しており、入手困難な状況となっている。今後、機器の故障が発生した場合は遠隔監視制御が長期間不能となり、取水量を調節するためのゲート操作や幹線水路の水位・流量把握が不可能となるなど、配水管理において重大な支障をもたらす恐れがあり、早急な更新が求められている。
敷地面積は、管理所部分が2842・52u(前橋市土地整理後2584・63u)、寄宿舎部分は904・04u(前橋市土地整理後544・8u)。新庁舎は敷地東側に建設するとともに、管理棟庁舎を改修。旧庁舎や寄宿舎、倉庫、カーポートなどの施設は解体する。
新庁舎の構造と規模は、RC造または重量鉄骨造の2階建て、延べ床面積約700uで計画している。カーポートはアルミ合金造平屋、床面積130u規模で新設する予定で、小型乗用車12台分を確保する。
改修する管理棟庁舎はRC造平屋、床面積291・31u、03年竣工。内容は、建具や床の改修、外壁の一部改修、電灯設備・火災報知設備の移設、給排水衛生設備機器撤去などを予定している。
解体する旧庁舎は敷地の西側に位置しており、建物はRC造2階建て、延べ床面積647uで、1969年竣工。そのほか、倉庫・車庫、カーポート、道路を挟み北側にあるW造2階建て、延べ床面積262・8uの寄宿舎や、倉庫なども解体する。
旧庁舎や寄宿舎の跡地は主に、駐車場として整備する方針。基本・実施設計はアーキディアック(長野県松本市)が7月上旬までにまとめる。業務には地質調査も含んでいる。