滋賀県は、2021年度から事業を進めている東近江市小倉町地先の水田28・4fを対象に用水路並びに暗渠排水を整備する県営土地改良事業「小倉地区農業競争力強化農地整備事業」の事業計画を変更する。
変更するのは、用水路工(面積28・4f)の「トンネルその他」VU管(φ100〜400)の延長を当初のL2・967qから「L3・147q」へ、また、暗渠排水工の面積を当初の9・9fから「11・2f」へ、変更する。
また、この変更等に伴い、事業費も用水路工が1億5570万円から2億7460万円、暗渠排水工が3030万円から3470万円で、小計1億8600万円が3億0930万円となり、コンサル関係等を合わせた総事業費が当初の2億5400万円から3億8330万円になると見込む。
更に、今回の変更に伴い事業完了予定年度が2025年度(令和7年度)から2027年度(令和9年度)に変更となる。
当該地区は、東近江市の中部(旧愛東町)に位置し、一級河川愛知川右岸の河岸段丘上に広がる農業地帯で、昭和40年代後半に団体営ほ場整備事業により30e区画に整備されている。
しかし、用水路は石綿管のパイプラインで、経年劣化による漏水が発生。また、区画整理は実施済みであるものの一部農地では水はけが悪く、作業効率や生産性が悪い状態となっていた。
このため、用水路並びに暗渠排水を整備し、担い手となる中心経営体(事業完了時に認定農業者1名、法人2組織)の効率的かつ安定的な経営の充実を図り、この経営体を母体として、認定農業者や後継者の育成を目的に、本事業を進めている。
提供:滋賀産業新聞