国道365号栃ノ木峠道路、国道8号の強靱化に関する福井県・滋賀県の合同要望が22日行われた。杉本達治知事や三日月大造知事らが参加し、国土交通省の高橋克法副大臣に要望した。高橋副大臣は、「栃ノ木峠道路について、道路の重要性や現在の状況、地層の難しさは認識し、しっかり直轄調査をしていく」と、意欲的に回答した。
高橋副大臣はまた、国道8号について「大谷防災は調査設計を、敦賀防災は用地買収とともに工事を進めているところ。一刻も早く、具体的に進ちょくさせていく」と意欲的に回答した。
さらに「物価高騰を踏まえた予算総額の確保をしっかりしていかないと地域の防災や、強靱化を進めてはいけない。そのためにも国土強靱化実施中期計画を、しっかり策定していかなければならない」と積極的に話した。
■要望者
福井県知事 杉本達治
滋賀県知事 三日月大造
福井県議会副議長 清水智信
滋賀県議会議員 柴田清行
南越前町長 岩倉光弘
(国道365号改良促進期成同盟会)
長浜市副市長 江畑仁資(同)
敦賀市長 米澤光治
(国道8号敦賀・南越前バイパス建設促進期成同盟会)
■同行者
上野賢一郎衆議院議員
■要望内容
◎国道365号栃ノ木峠道路の整備
・国直轄権限代行による早期事業化
◎国道8号の強靱化(福井県単独)
・敦賀防災の早期完成
・大谷防災の早期工事着手
・残る敦賀市元比田〜挙野間の早期事業化
◎国土強靱化に必要な予算・財源の確保
【国道365号栃ノ木峠道路の課題】
・22年8月の大雨など、異常気象時には北陸道・国道8号などが同時通行止めとなり、ネットワークが分断
・安定した交通の確保(冬期通行止の解消、幅員狭小・線形不良の解消)が喫緊の広域課題