加賀市は、加賀商工会議所から寄贈された旧会議所の建物と土地を有効活用し、その周辺を含めて福祉関連エリアとして環境整備を図っていく方針だ。
大聖寺菅生地内にある旧会議所の施設規模は、RC造5階建て延べ1901・43平方メートル。土地は3079・90平方メートル。同会議所は2023年5月、加賀温泉駅前の複合ビル「クロスガーデン加賀」(小菅波町1丁目地内)内に移転した。以降、空き施設となっていた旧建物と土地を市が譲り受けた。
旧会議所の具体的な利用策については今後検討していくとしながらも、設備面も含めて老朽化が進む「こども育成相談センター」(大聖寺八間道地内)の移転候補先として有力とみており、市はこの一帯を福祉関連エリアと位置付け、事業展開を探っていく構えだ。
このほか、近接する旧卸売市場加賀分荷場の跡地についても遊休資産となっているため、市は2月にも一般競争入札で売却する方向で準備を進めている。近隣の住宅街と整合性を持たせ、民間活力による宅地分譲や共同住宅の整備を期待しているという。