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建通新聞社四国
2025/01/24

【徳島】四国大学デジタル創生館 設計候補者決まる 

 四国大学(徳島市応神町古川123ノ1)は、(仮称)四国大学デジタル創生館等整備事業設計業務の委託先候補者をmoon at.(徳島市)とナスカ一級建築士事務所(東京都新宿区)で構成する「moon at.+NASCA設計共同体」に決めた。竣工までのスケジュール管理や概算工事費の記載と説明、学生や女性、教職員からの目線での魅力創造を評価した。委託内容はアリーナ部を併設したデジタル創生館の新学部棟新築と既存情報メディア館改修の基本・実施設計と監理業務。
 2次審査は1月8日に、1次審査を通過した4者の技術提案についてヒアリングした。同共同体の提案では「革新に臨む確かな姿勢を象徴する、四国大学の新たな顔を創り出す」がコンセプト。新学部棟とアリーナを分棟方式にし、棟と棟の間の創生広場をにぎわい舞台とした他、新学部棟の1階部分の津波浸水深をクリアするため7階建て計画などとした。その他、ZEB Readyを達成する実効性の高い省エネ技術による設備計画、イニシャルコスト縮減と環境負荷低減の両立などを挙げた。審査委員会は、これらの提案を総評し、委託先候補者をmoon at.+NASCA設計共同体に決めた。2次審査の次点は平島弘之+TEAM28の設計共同体だった。
 四国大学では実践的デジタル人材の育成を目的に26年4月に(仮称)デジタル創生学部を新設する。新学部棟は徳島市応神町敷地内の多目的広場付近に建設する。新学部棟は27年4月の供用開始を見込むため、26年4月からの新1年生が一時的に使用する既存の情報メディア館も改修する。
 同大学が想定した新学部棟の建設規模は、鉄筋コンクリート造または鉄骨造(併用可)6階程度。アリーナ部は入学式などの式典やスポーツ競技に使用するもので、バスケットボール2面とバレーボール2面を標準とし観客席800席程度を設ける。改修する情報メディア館の規模は鉄筋コンクリート造4階建て3230平方bで、必要諸室を改修する。
 今後のスケジュールは、新学部棟は、設計を25年7月末ごろまでに完了させ9月ごろ工事入札。27年4月からの供用開始を見込んでいる。情報メディア館は、改修設計を25年6月までに完了させ7月に工事入札。大学の夏休み期間に改修工事を終わらせる見通し。

提供:建通新聞社