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　神奈川県内広域水道企業団は、一般建設改良費に１０６億８６００万円を盛り込む２０２５年度当初予算案の概要を発表した。予算規模は前年度当初予算比７億８８４１万円減となる６２８億００６７万円。一般建設改良費は前年度から５１００万円減少した。新規事業として相模原〜当麻と上鶴間〜下鶴間の送水管の敷設や伊勢原浄水場濃縮槽などの耐震補強などに着手する。県内水道５事業者（神奈川県、横浜市、川崎市、横須賀市、企業団）で進める水道システムの再構築について、27年度からの施設整備に向けた調整や相模川の河川調査などを実施する。
　21〜25年度の実施計画の最終年度に当たり、施設の地震・浸水・停電などの対策や、既設設備の計画的な修繕・更新を行う。官民連携では、相模原浄水場排水処理施設整備事業をＤＢＯ方式で公告する他、相模原浄水場沈殿池設備の更新でＤＢＭ方式を検討する。
　主な事業と予算額は次の通り。
【最適な水道システムの実現に向けた施設整備と運用・管理の取り組み】１２８億１１３４万円
　▽三保ダム・宮ケ瀬ダム・飯泉取水堰・相模大堰の堆砂対策―10億６０１５万円
　▽水処理施設などの修繕（西長沢浄水場排水処理脱水機修繕、相模原浄水場沈殿池内装機器修繕、ドローンによる水管橋点検他）―29億９４４６万円
　▽水処理施設などの更新・改良（飯泉ポンプ場導水ポンプ速度制御装置更新、伊勢原浄水場監視制御設備・薬品注入設備の更新）―84億０７７５万円
　▽管路の保全・更新（相模原〜当麻送水管、上鶴間〜下鶴間送水管の管路敷設他）―２億８９９８万円
　▽施設の維持管理性の向上（飯泉ポンプ場吸水井隔壁築造基本検討）―５９００万円
【自然災害や多様なリスクへの対応強化の取り組み】８億１８４９万円
　▽地震対策（西長沢浄水場排水処理施設の耐震補強、伊勢原浄水場濃縮槽など耐震補強設計他）―１億５７９４万円
　▽浸水対策（飯泉取水施設・社家取水施設防水壁の設置）―６億１３６６万円
　▽停電その他リスク対策（相模原浄水場などの浄水施設覆蓋化の詳細設計他）―４６８９万円
【経営基盤の強化の取り組み】３６６３万円
　▽官民連携の取り組み（相模原浄水場排水処理施設整備事業〈ＤＢＯ方式〉、西長沢浄水場排水処理施設の更新〈ＤＢＯ方式〉、相模原浄水場など沈殿池設備の更新〈ＤＢＭ方式〉）―８５４万円

提供：建通新聞社