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日刊建設工業新聞
2025/01/22

【鳥取】冷蔵冷凍施設に財政支援/境港市が県政要望

 自民党県連主催の「県政に要望する会(境港市要望会)」が16日、市民交流センターで開かれ、市が米子・境港間の高規格道路の実現、冷蔵・冷凍施設の増設・更新に対する財政支援の拡充などを要望した=写真=。
 市は米子・境港間の高規格道路を巡り、米子IC〜米子北IC(仮称)間の事業凍結の解除、概略ルートや構造を検討する計画段階評価の着手を求め、渡辺友則建設部長は「出来てこそ、効果を発揮する道路。要望を続けていく」と強調。
 国が新年度から計画段階評価手続きに入るかどうかが焦点となっており、要望を受けた県米子県土整備局の米増俊文局長も「来年度、新たな動きが出るよう要望をしていくので市の協力を引き続きお願いしたい」と答えた。建設関係では、同市清水町の市道境132号線での押しボタン式信号機の設置も要望。交差点付近にディスカウントストアが開業し、交通量や歩行者が増え、危険なためで、県西部総合事務所は県公安委員会に内容を伝えるとした。
 冷蔵・冷凍施設の増設・更新に対する財政支援の拡充は、活用できる補助制度が限られ、補助率も低いことから、施設の増設、更新が進んでいない現状があるとして、市が新規で要望。
 施設の老朽化などにより、今後、処理能力の維持が懸念されると訴えたのに対し、県境港水産事務所の山本健也所長は、3グループから増設、更新を検討しているとの意向を伝えられていることを明らかにし「民間で意欲のあるところが、どの程度容量が必要かを聞いていく」と述べ、国の積極的な支援措置を求める考えを示した。
 市の要望は、県道米子空港線交差点改良事業の促進▽県道渡余子停車場線交差点改良事業の早期完成ーなどを含め50項目。
 会には、清水寿夫副市長、県西部総合事務所の中原美由紀所長のほか、浜田一哉県連政調会長ら約30人が出席した。

日刊建設工業新聞