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建通新聞社四国
2025/01/21

【高知】高知県 動物愛護C基本設計(素案)を公表 

 高知県は、動物愛護センター基本設計(素案)をまとめ、ゾーニングイメージなどを公表した。同センターは高知市と共同で整備するもので、高須浄化センター(高知市高須304)敷地内の一部面積約3000平方b(駐車場や犬運動場などの付帯施設・設備を含む)に、延べ約1500平方bと屋外に約200平方bの施設を設ける。
 基本設計(素案)では、延べ約1500平方bの施設に啓発・学習・であいゾーン(エントランス、展示・学習スペース、多目的ホール、犬や猫のマッチングルーム、会議室など)、事務管理ゾーン(受付、事務室、相談室など)、動物診療ゾーン(検査室、手術室、処置室など)、感染症対策ゾーン(収容動物の搬入室、隔離室、収容時診察スペースなど)、収容動物が新たな飼い主と暮らせるよう練習する飼育ゾーン(保護室、譲渡室、グルーミング室、室内トレーニングルームなど)を配置。屋外には収容犬運動場を2カ所(約200平方b)、敷地内に約15台分の駐車スペースを設けるゾーニングイメージを示した。建物の構造は木造を想定している。
 整備スケジュールは、25年度に実施設計と造成工事を進め、建築工事を経て、27年度中の供用開始を計画している。建築工事は26年度6月定例会の承認案件として発注する見通し。基本設計は、環境デザイン・若竹まちづくり設計共同体が担当している。
 動物愛護センターは、保護した犬猫の譲渡や動物愛護啓発の施設として、18年に県と市が設置することを計画。21年度の供用開始を目指して複数の候補地を検討したが、津波浸水地域外とする要件や周辺住民の合意が得られず難航していた。
 建設予定地となった高須浄化センターの敷地内は、浸水地域に指定されているが、盛土などで嵩上げ対策すれば建設が可能とした。
 現在、基本設計(素案)について25年1月15日までの期間でパブリックコメントを募集している。今後、アドバイザー(獣医師や動物災害対策専門家など)などからの意見を聴取し、25年2月の基本設計の策定を予定している。

提供:建通新聞社