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建設経済新聞社
2025/01/22

【京都】左京警察署の新庁舎整備計画 高層階難しく最高で4階建見込む

 京都府警察本部が計画の左京警察署(仮称)について、予定地は高層階の建築が難しいことから、最高で4階建となる見込み。
 左京警察署は、川端警察署と下鴨警察署が管轄している左京区を管轄区域とする。
 令和6年10月に開催した地域住民との協議会の中で左京署について「新庁舎は建築基準の比較的厳しい場所に新築することになる。高層階建築は難しく、最高で4階建となる見込み。地下階は想定していない。現在は基本構想段階であり、具体的な庁舎設計はこれからの作業となる」「令和8年度での左京署発足時には、警察署機能のうち、いくつかの課や係が川端警察署庁舎に残る。また左京署新庁舎の建設時には、仮庁舎として警察署機能の全部を川端警察署に一時移転することを検討中。令和13年度以降予定の新庁舎完成後には、警察署の全機能が新庁舎に移転することになる。新庁舎への移転後の川端警察署の利活用方法は未定」などと説明した。
 なお京都府警は、左京署の整備に向け、令和7年度当初予算案に基本計画費500万円を要求している。
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 府警は平成16年12月に策定した「警察署等の再編整備実施計画」に基づき、31警察署を25警察署に再編しており、警察署の統合を必要とする再編は左京署を残すのみ。
 変化の著しい社会情勢に対応するため、組織の態勢や業務運営の在り方を抜本的に見直し、組織全体の最適化を図ることが喫緊の課題となっていることから、新庁舎の完成を待たず2警察署の統合を早め再編することで人的リソースを捻出、現場活動の強化や新たな治安事象への対応に再配分する。
 再編時期は令和8年春を予定しており、下鴨警察署を「左京警察署本庁舎」、川端警察署を「左京警察署分庁舎」とする2庁舎体制で運用することを予定している。
 府警は、令和6年度当初予算に左京署建設計画費400万円を確保。新庁舎の建設に向けた各種調査を実施している。
 下鴨警察署(京都市左京区田中馬場町)は、本館がRC造3階建、延1562u(昭和43年築/診断時最小Is値0・21、診断時最大Is値2・61)。
 川端警察署(京都市左京区岡崎徳成町)の主な建物は、本館がRC造3階建、延1416u(昭和42年築/診断時最小Is値0・18、診断時最大Is値1・13)。既存建物の合計は1760・29u。
 川端警察署を巡っては、令和6年2月議会の予算特別委員会(警察本部書面審査)で質疑があり、府警は「川端署の庁舎については耐震性が不足しているため、左京署に統合されたら解体工事を行うことを予定。跡地の利活用については、地元住民の意見に十分耳を傾けつつ、左京署の新庁舎の整備とあわせて検討を進めていきたい」と方針を示した。
 また先行して令和6年2月の記者会見で2署の統合について、京都府の西脇隆俊知事は「下鴨警察署の場所に新たに左京警察署を整備するということでの検討になる。その際、京都市の養正市営住宅の再生も合わせて検討するということで府市連携していく」と説明した。