トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社
2025/01/22

【大阪】アイルランドパビリオン 鍵引き渡し

 建設の遅れが懸念されている大阪・関西万博の海外パビリオンの中にあって、アイルランドパビリオンが海外パビリオンとしては初めて建設完了証明書を受け、1月17日にパビリオンの鍵引き渡しレセプションが行われた。この他、コモンズA館(共同館)に出展する28の陳列区域代表らが外観の出来上がった施設内を視察するなど、4月の開幕に向け着々と準備が進んでいる。

■アイルランドパビリオン ハロウィーンのイベントなど企画

 パビリオンは、アイルランド政府OPWが基本構想と意匠設計を行い、設計の実務などはCTブランドとTSP太陽が実施。施工もTSP太陽。
 規模は木造2階建て延べ744平方b。古代のアイルランドのモチーフ「トリスケル」をベースにした三つの巴紋様をデザインに取り入れ、アイルランドの木材を多用した外観だ。
 ブライアン・オブライアン アイルランド外務省大阪・関西万博担当長官は展示や内装工事についても「開幕までに必ず完成する予定だ。ジョゼフ・ウォルシュという著名な彫刻家の彫刻をパビリオンの正面に設置し来場者を出迎える。また、万博の会期末近くの10月にはアイルランド発祥の伝統行事であるハロウィーンのイベントを楽しんでいただく」と述べた。

■マレーシアパビリオン 日本産とマレー産の竹で内外装を

 設計は隈研吾建築都市設計事務所、施工は大成建設が担当して2024年3月に着工、25年2月28日に竣工を予定している。規模は鉄骨造3階建て延べ2393平方bで、外装は日本産の竹を約5000本使用し、単管パイプやクランプなどを利用して設置。また、内装にはマレーシア産の竹を約500本使用している。
 建設現場を訪れた隈研吾氏は「1970年の大阪万博は開発がメインなテーマだったと思うが、今回の大阪・関西万博はむしろ、どうやって自然に帰れるかがテーマだ」と述べた。

■コモンズ―A館(共同館) 陳列区域代表らが視察

 規模は鉄骨造平屋3663平方b。設計は大林組大阪本店一級建築士事務所、施工は大林組・大鉄工業・TSUCHIYA共同企業体が担当し、2023年6月12日に着工、24年6月28日に竣工した。
 イエメン、ボリビア、セントルシア、サモア、ブルンジ、セーシェル、ガーナ、パラオ、トリニダード・トバゴ、ギニアビサウ、マラウィ、バヌアツ、スリナム、エスワティニ、ケニア、トンガ、モーリシャス、スリランカ、キルギス、ルワンダ、グレナダ、ソロモン、北マケドニア、セントクリストファー・ネービス、バルバドス、ウガンダ、パプアニューギニア、コソボが陳列展示を行う。
 ※写真は建通新聞電子版に掲載中

提供:建通新聞社