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建通新聞社(静岡)
2025/01/22

【静岡】静岡県 食肉センター再編整備 設計施工一括発注へ 

 静岡県は、食肉センター再編整備に関連する汚水処理施設の建て替えについて、技術提案・交渉方式での工事発注を検討している。導入する設備などの専門性が高く、設計と施工を分離する従来手法が適さないと判断したため。具体的な発注方法は4月をめどに決める考えで、方式決定後、早期に発注する。
 技術提案・交渉方式は、設計施工一括タイプ(DB)、技術協力・施工タイプ(ECI)、設計交渉・施工タイプ(D+B)の三つを指す。この3タイプについて、事業者のノウハウや施工実績に基づく意見を募り、発注方式を決める参考とする考え。
 意見聴取に当たり、サウンディング調査を実施する。参加条件として、汚水処理施設建設業者に管工事に関わる経審の総合評定値900点以上、建築業者に建築一式工事に関わる経審の総合評定値1000点以上を求める。2月12日まで参加者を募集し、1月29日〜2月14日の期間で調査を実施。3月に結果概要を公表する考えだ。
 整備を進める食肉センターは、既存の小笠食肉センター(掛川市赤土)を再編するもの。既存施設を稼働しながら小動物棟の新築や大動物棟の増築などを進める難工事のため、設計段階から施工者やプラントメーカーなどのノウハウを反映できるECI方式を採用した。再編は2026年度までに完了させる予定。
 汚水処理施設の建て替えは、この再編と並行して進める予定で、9月〜26年3月で実施設計をまとめ、26年4月〜28年度で建て替える想定。こちらも、再編後の食肉センターを稼働させながら建て替えを進める。
 屠畜(とちく)場の汚水処理施設は周辺環境に配慮した高度な水処理技術が必要となり、この処理設備には各企業が保有する技術やノウハウが大きく影響する。このため、計画処理水量(1日当たり1050立方b)や流入・放流水質などの基本的な基準のみを定めた上で、サウンディング調査の結果などを踏まえて設置する設備や建物の構造を判断する考え。


提供:建通新聞社



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