日本工業経済新聞社(群馬)
2025/01/21
【群馬】泉沢大橋のP1橋脚工事
県上信自動車道建設事務所は東吾妻町で整備を進めている吾妻東バイパス2期工区の泉沢大橋について、新巻地内でP1橋脚工事を月内に一般競争入札で公告を計画している。工種は土木一式となり、工期は約10カ月を見込んでいる。設計については三井共同建設コンサルタント(東京都品川区)がまとめた。
今回発注するP1橋脚は、高さ28・7m、幅10・5mの張り出し式橋脚。約316tの鉄筋と1125立方mのコンクリートを使用し、型枠面積98uで躯体を築造する。掘削土量は958立方mとなる。
基礎工としてφ2m、延長16mの場所打ち杭を9本打設する。鉄筋量140t、コンクリート量は805立方mとしている。
なお、建設地が山地であるため伐木など準備工事を行ってからの着手となる。
泉沢大橋は、東吾妻町新巻地内〜泉沢地内で泉沢川に架かる鋼4+鋼3径間連続非合成鈑桁橋。規模は橋長322m、幅員は11・49mとなっており、町道9号線、同1248号線、同6045号線を跨いでいる。
同橋の橋台および橋脚工事はこれまで、南波建設(東吾妻町)がA1、A2およびP2〜P6を受注している。下部工については今回のP1で全ての発注が完了となる。
また、上部工は2分割での発注となり、延長131mで3径間の2号橋の工事は発注済みで川田工業(東京都北区)が受注している。延長191mで4径間の1号橋は2025年度以降の発注となる見通し。今回発注するP1は1号橋部分に該当する。
泉沢大橋の舗装工や照明工、高欄工、投物防止柵および下部工検査路の設置工事は、2号橋とは別発注とする予定で、2号橋の整備の進捗により発注時期を決定するとしている。
吾妻東バイパス2期工区は、箱島インターチェンジから植栗・中之条インターチェンジまでを結ぶ延長約6700m、幅員10・5mの新設道路。2014年度に事業を開始しており、29年度の開通を目指して工事を進めている。