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建通新聞社(神奈川)
2025/01/21

【神奈川】県 大船逆送管を最大1000_へ増径

 神奈川県企業庁は、敷設から90年を迎える大船逆送管のリフレッシュ事業を計画している。更新に当たっては、管の口径を現行の800_から900〜1000_に拡大することも想定しており、増径によって今後の水運用の変更計画に対応する考えだ。測量を広国設計(藤沢市)と光南測量コンサルタント(藤沢市)に委託し、埋設物など現状の調査を行う。履行期限はともに3月19日まで。2025年度以降のスケジュールは決まっていない。
 大船逆送管は、寒川浄水場から逗子市や葉山町、鎌倉市方面に送水している基幹管路で、湘南東配水本管などに接続している。既存管の延長は約1500b。管種は主に鋼管で口径は800_。1935年に敷設されており、2025年で完成から90年を迎える。
 大船逆送管は、14年度に一部区間のみダクタイル鋳鉄管に更新したが、それ以外の区間は老朽管のままになっている。現時点では、敷設ルートは変更せず、耐震継ぎ手付きのダクタイル鋳鉄管に更新して耐震化を図り、口径を800_から900〜1000_に増径することを想定している。
 測量では4級基準点測量15点、1000bの路線測量、2000平方bの現地測量をそれぞれで実施。埋設物の状況を確認し、同一ルートによる更新が可能か、増径した管を入れられるかなどを調査する。対象区域は道幅が狭いため、測量の結果によっては敷設ルートや増径の手法を検討し直すことも考えている。工法も含め、今後のスケジュールは未定。
 施工場所は、鎌倉市常盤〜笛田6丁目地内と笛田6丁目〜長谷3丁目地内。


提供:建通新聞社