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滋賀産業新聞
2025/01/22

【滋賀】甲賀広域行政組合消防本部 湖南中央消防署庁舎整備の基本計画案公表

 甲賀広域行政組合消防本部は、計画している「湖南中央消防署庁舎整備事業」についての基本計画案を公表した。
 同事業については現在、用地取得、移転補償等が進められており、今後は25年度に敷地造成と並行して基本設計、実施設計に取り掛かり、26年度後半の供用開始を目指し建築工事を進めていく考え。基本設計については、公募型プロポーザルを公告済み。担当設計事務所を特定後の業務完了は8月29日であることから、9月にもDB方式の建設業者選定が公示されることとなりそうだ。
 新庁舎の移転先については岩根地先の農地約9300平方b。ここに2階建、延約1800平方b規模の庁舎を想定。事業手法はDB方式(実施設計・施工の一括発注)で、総事業費は用地取得費・造成費を含めて現時点で約19・6億円。新たな庁舎では、▽十分な耐震・耐火性能を備えた施設▽女性消防職員の職域拡大と活躍推進の実現▽業務効率を考慮した機能性と実践的で効果的な訓練が可能な施設の整備▽一般市民への開放性及びユニバーサルデザインの積極的採用▽省エネルギー設計によるエコロジカルな設備の推進▽各種感染症等に対応した衛生管理体制の強化―などを念頭に整備の実現を図っていく方針。
 現在の消防庁舎は、80年(昭和55年)にRC造2階建、延616平方bを建設。そこから40年以上が経過し、全体的な施設の老朽化が進み大規模災害時には防災拠点として十分な機能が不足している。さらに勤務人員増による執務スペースや消防車両の大型化による車庫スペースの狭小化、IT化による機器の増設、予防協議や各種指導等における協議スペース不足が顕在化している状況にある。これらの現状と課題を考えると、災害に強く人と環境に優しい機能的な庁舎の整備が必要になることから、今後改修等を繰り返していくだけでは限界があり、早期の建替えが必要との判断に至った。
 また、過年度に実施した耐震診断では耐震性能の不足、不衛生化も散見されており、その他にも▽車庫の整備不良▽女性消防職員用施設及び女性来庁者用トイレの整備不良▽訓練施設の整備不良―などが挙げられている。なお、同整備に係る基本計画策定業務についてはサンワコン滋賀支店(守山市)が担当した。

提供:滋賀産業新聞