大阪市、大阪港トランスポートシステム(OTS)、大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)は1月19日、大阪・関西万博会場へのアクセスルートとなる中央線延伸部の夢洲駅を開業した。前日となる18日に夢洲駅構内で開業セレモニーを行い、中野洋昌国土交通相、吉村洋文大阪府知事、関西経済連合会の松本正義会長らが来賓として出席した。
夢洲駅は当初、3月末の開業を予定していたが、2025年日本国際博覧会協会からの要請を受け、開業時期を2カ月以上前倒しした。工期短縮を実現した工事関係者の努力について、Osaka Metroの河井英明代表取締役社長は、「感謝するとともに、尊敬している。その思いを引き継ぎ、万博会場の運営につなげていきたい」と話した。
横山英幸大阪市長は、「万博会場だけでなく、うめきたや森之宮も含めた大阪市のまちづくりに力を貸してもらっている建設業界の皆さまには感謝している。みんなで明るい未来をつくっていきたい」と期待と感謝の意を表した。
開業セレモニーでは、テープカットをはじめ、大阪公立大学研究推進機構の橋爪紳也特別教授による夢洲駅のコンセプト「移世界劇場」の説明、夢洲駅〜コスモスクエア駅間の記念乗車などを行った。
■中野国交相「夢洲の活性化を期待」
中野国交相は、来賓としてあいさつし、「夢洲駅は万博の来場者にとって主な交通手段になるとともに、万博を契機とした地方への誘客促進にも役立つ。2030年秋には統合型リゾート(IR)の開業も予定されており、夢洲がさらに活性化することを期待している」と話した。
吉村知事は、「夢洲駅は来場者が万博会場で最初に訪れるファーストパビリオンになる。訪れた人が胸をわくわくさせられるような駅を作ってもらったことに感謝している」とあいさつした。
※写真は建通新聞電子版に掲載中
提供:建通新聞社