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日刊建設タイムズ社
2025/01/21

【千葉】P―PFI市場調査/ふるさと広場と城址公園/佐倉市

 佐倉市は20日、佐倉ふるさと広場と佐倉城址公園における公募設置管理制度(Park―PFI)の導入に関するマーケットサウンディング調査の実施要領などを公表した。調査対象者は、P―PFI事業者や指定管理者として参画意向があり、国内に住所を有する企業・団体・個人事業主。事業期間は、施設整備期間を含めて最長20年とし、投資回収期間などを踏まえた望ましい事業期間について意見を求める。今後は、2月7日まで参加申し込みを受け付け、14日の現地説明会を経て、17〜28日に対話を行い、3月下旬に調査結果を公表する予定。
 対話における調査項目は、事業スキーム、事業期間、事業スケジュール、事業範囲、公募対象公園施設、特定公園施設、その他。
 佐倉ふるさと広場は、臼井田2714に所在。佐倉ふるさと広場拡張整備基本計画において、フラワーツーリズム、グリーンツーリズム、サイクルツーリズム、市民の憩い・活躍の場を整備コンセプト、また「花」「農業」「環境」をテーマに、見る・体験する・食べる機能を備えた施設の整備を進めていくこととしている。
 敷地面積は1万3768・77uで、拡張後には10万2009・77uとなる。
 既存施設は▽管理棟「佐蘭花」=木造平屋、床面積198u▽多目的トイレ=木造平屋、床面積5・76u▽休憩室(シャワー室、授乳室含む)=S造平屋、床面積32・9u▽倉庫@=S造平屋、床面積25・9u▽倉庫A(自転車、舟券売り場)=木造平屋、床面積29・81u▽オランダ風車=RC造3階建て、延べ床面積165・44u。拡張後の新規設置予定施設は駐車場1万6385・2uで、そのほかは未定。
 既存エリアにおいてP―PFIを導入する想定で、拡張エリアおよび隣接する水辺エリアは市が整備を行う。P―PFIによる施設整備後、特定公園施設を含めた公園全体および隣接する水辺エリアについて、指定管理者による管理運営を想定している。
 公募する施設は、印旛沼周辺を訪れる観光客や日常的に公園を利用する人が利用できる、約1200〜1800uの飲食店などの便益施設を予定。公園使用料として、1uあたり100円/月以上の提案を求める方針。
 また、事業対象範囲の公募対象公園施設を設置した部分以外において、事業者の負担により園路、花壇、芝生広場の整備を求める予定。公募対象公園施設の運営による収益の一部を整備費用(8000万円程度の想定)に充当することを見込んでいる。
 佐倉城址公園は、城内町86―2ほかにある。佐倉城下町エリアビジョンで、佐倉城址公園について、観光目的で訪れた人や市民が日常的に憩うことのできる心地よい滞在空間(飲食機能など)を創出することとし、暮らす人と訪れる人が緩やかに共生する「城下町佐倉の象徴的空間」を目指す姿として掲げている。
 敷地面積は、田町門跡広場1965・76u、田町門駐車場約3000u(アスファルト舗装)、水堀約2500u、樹林約2500u。コンクリート造平屋、床面積47・24uの公衆トイレがある。
 田町門跡広場、田町駐車場、水堀、隣接する樹林におけるP―PFIによる施設整備後、特定公園施設を含めた事業範囲全体について指定管理者による管理運営を想定している。
 公募する施設は、佐倉城址公園や隣接する国立歴史民俗博物館を訪れる観光客や日常的に公園を利用する人が利用できる飲食店やカフェなどの便益施設を予定。6000uまで建築可能となっている。公園使用料として、1uあたり100円/月以上の提案を求める方針。
 事業対象範囲の公募対象公園施設を設置した部分以外において、事業者の負担により、既存公衆トイレの撤去および新設を求める予定。公募対象公園施設の運営による収益の一部を公衆トイレ新設費用など(2000万〜2500万円程度の想定)に充当することを見込んでいる。times