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北陸工業新聞社
2025/01/20

【福井】道端組が除雪革命/夏場画像を映し障害物を回避/ICTの活用で安全と効率アップ/大切さと楽しさも/作業の属人化を防ぐ

 道端組(道端健太社長)が、除雪作業にもICTの導入を図ろうと、今冬から試行に踏み切っている。
 積雪時において、夏場の画像と対比し、障害物を回避する安全支援システム(スマート除雪ナビ)だ。道端社長は「除雪は従来、オペレーターの熟練が頼り。人手不足が響き、負担は年々大きい。そこで発想を転換。除雪もICTの力で効率を上げ、属人化を解消していきたい」と意欲を示す。同社と、コマツサービスエースが協力する県内初の試み。システムは、マルマテクニカ(神奈川県厚木市小野)が開発した。

 道端組の吉田新吾舗装工事部長は「除雪は、オペレーターの安全を第一に、精密さよりもスピード重視で」と実践感覚を披露し、使命感も示して「ICTの活用で、除雪の大切さと楽しさも若者にアピールしたい」と強調。
 コマツサービスエースの高松真一SRS事業本部グループマネージャーも、今回の試みを先進事例に「業界全体が、さらに活気づき、魅力向上へ」と期待。除雪の負のイメージを刷新したい考えだ。

【スマート除雪ナビ】
■特徴と機能 GNSS位置計測機能、地図表示&障害物データベース検索、画像表示機能を組み合わせ、除雪時、障害物に除雪車が接近すると警報を発する。オペレーターに回避を促すことで、除雪作業の安全性を高めるガイダンスシステム。オペレーターの世代交代の支援も図ることができる
・ローカル地図上に除雪障害物の位置を表示する。GNSSによりリアルタイムで取得した除雪車両位置に対応し、接近警報を鳴らす
・除雪障害物との接触の危険を色と音(声)のダブルで警報 夏場の画像(オプション)と地図が表示され、冬季・降雪時・夜間の現場認識レベルをアップ
・現場知識の少ないオペレーターでの作業効率・安全を高める。一人乗りで除雪安全性の向上も期待できる


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