トヨタ自動車(愛知県豊田市)は、裾野市に整備する実証実験都市「Woven City(ウーブン・シティ)」の第1期工事が完了し、2025年秋以降の運用開始を目指すと発表した。
第1期工事では、トヨタ自動車東日本の東富士工場跡地約5万平方bに住居や自動運転車専用道路、歩行者用道路、低速モビリティが通行可能な道路を整備した他、地下に物流施設を建設した。住居には約360人が住む予定で、今後、第2期工事以降で整備するエリアも含めて居住者を約2000人にするという。
造成工事は三井住友建設(東京都中央区)、施工と構造・設備設計は大林組(東京都港区)、意匠設計は日建設計(東京都千代田区)が担当した。
ウーブン・シティは街全体を「実証実験の街」とし、敷地面積約70・8万平方bの土地にエネルギー・物流・食・農業などの実証実験に必要な機能や設備を整備する。コンセプトは「未完成の街」などとしており、第1〜3期に工事を分け建設を進めている。第2期工事の敷地面積は約5・2万平方bで、現在、造成工事を行っている。第2期工事以降のスケジュールや整備する施設などについては明らかになっていない。
なお、実証実験にはダイキン工業(大阪市北区)、ダイドードリンコ(大阪市北区)、日清食品(東京都新宿区)などの企業が参画する。
提供:建通新聞社