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秋田建設工業新聞社
2025/01/17

【秋田】久米岡地区の湛水防除/排水能力検討踏まえポンプ設計見直しへ

 山本地域振興局農村整備課は、久米岡地区の湛水防除について、今年度に進めている排水能力検討の結果を踏まえ、7年度にポンプの設計を見直すための事業費を要望している。当初の想定よりもポンプ能力が必要となり排水路が増えることなどから、今年度に全体事業費を増額。これまでの概算10億800万円から19億円となっている。排水能力の検討では、近年、発生している大雨時の雨量等を考慮した比較検討を進めている。

 事業は、三種町久米岡新田にある旧第8排水機場を解体し新排水機場を建設後、現排水機場を廃止するもの。旧排水機場の解体は5年度に施工済みで、今年度は導水函渠工(L47.1m)を推進している。

 現排水機場の規模はポンプ2台(φ900、φ1,200)で、建屋は鉄骨造平屋建て、床面積162.4㎡。ポンプの実施設計が進むなかで、新排水機場に設置するポンプに想定よりも処理能力が必要となることが判明した。

 当初の設計では、新排水機場の規模を鉄筋コンクリート造平屋建て、床面積170㎡と想定。ポンプ規模の見直しにより建屋の規模も変更する。受益面積も当初は75.5haとしていたが、現時点で受益面積は122.3ha、排水流域は468.6haとし、ポンプは3台(φ900)を想定している。

 調査計画はNTCコンサルタンツ、地質調査は柴田工事調査、用地測量は北一がそれぞれ担当。排水機場の実施設計や排水樋管の補足設計を担当したさくら技研が排水能力の検討を進めている。建屋についてはポンプなどの詳細がまとまり次第、実施設計を委託する予定。ポンプの製作・据付後に建屋を建設する。

提供:秋田建設工業新聞社