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建通新聞社四国
2025/01/17

【高知】県民体育館再整備 25年度中に基本計画策定へ

 高知県は、有識者で構成する県立スポーツ施設のあり方検討会(高知県公立大学法人高知工科大学講師・前田和範委員長)の第4回会合を開き、新施設にユニバーサルデザインを取り入れることや2025年度内に基本計画を策定し29年度に供用開始する整備スケジュール(案)などを示し、県民体育館再整備の考え方の方向性をまとめた。
 今後、本年度内に基礎調査に着手し、25年度内に基本計画を策定。26〜27年度に基本設計と実施設計をまとめ、27年度内下期から工事着手し29年度の供用開始を目指す。
 1973年建設の県民体育館の規模は、鉄筋コンクリート造2階建て延べ8901平方b。メインフロアは1945平方b(バスケットボール2面、バレーボール3面、バドミントン10面、卓球36面)。主競技場、補助競技場、屋内プールなどで構成し、観客席(固定)1572席を備える。定員は4644人。駐車場82台。
 会では、県民体育館の再整備の方向性として、プロスポーツの試合やコンサートを楽しめる空間、災害時に施設利用者の一次避難が可能な施設、全ての人が利用しやすいユニバーサルデザインやエンターテインメントや防災を兼ね備えた施設整備などを重点ポイントとした。
 新施設の機能として、メインアリーナが約5000人の観客を収容できる座席数、バスケットボールコート2〜3面、サブアリーナはバスケットボールコート1面を確保、屋外に憩いのスペースと現状以上の台数を収容できる駐車場の他、多様な活用を想定した床、音響、照明、会議室・控室などの整備案を示した。
 整備候補地は、体育館は交通アクセスの利便性を生かし県民体育館の現有地に整備することが望ましいとし、多目的グラウンドの新たな整備については別途検討するとしている。
 委員からは、基本計画策定に向け「コミュニティーづくりの場を創出し、県内外のつながりを構築してほしい」、「まち全体がどうなっていくのか中長期的に考え基本計画につなげてほしい」などを求める意見があった。

提供:建通新聞社