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建通新聞社四国
2025/01/17

【香川】かがわPPP/PFI サウンディング募集

 百十四銀行(高松市)や香川県、高松市、日本政策投資銀行で構成する「かがわPPP/PFI地域プラットフォーム」は、2月に高松港シーフロントプロムナード緑地の利活用についてなど6件のクローズ型サウンディングを開く。各案件の活用に興味のある民間事業者を対象に、各施設のサウンディング開催日の7日前まで、同プラットフォーム申請フォームで申し込みを受け付ける。
 対象案件は、香川県が高松港シーフロントプロムナード緑地の利活用で開催日は2月13日。高松市が既存の資産・資源などを生かした「香南アグリーム」施設の利活用と、市有施設への効果的な再生可能エネルギー導入手法についてで、開催は2月19日と27日。坂出市が旧沙弥小・中学校の利活用と、ネーミングライツ候補施設などの検討で2月20日。さぬき市がさぬき市バスストップ駐車場と市民病院駐車場の有料化で2月25日。
 高松港シーフロントプロムナード緑地の利活用は県港湾課が担当。サンポート高松地区のにぎわいを創出するため、高松市サンポートの高松港にある県有施設である高松港シーフロントプロムナード緑地の効果的な利活用方法について意見やアイデアを集める。緑地の面積は6500平方bで、用途地域は準工業、建ぺい率60%、容積率200%。利活用方法の他、定期借地権や貸し付け、公民連携(PPP・PFIなど)、港湾環境整備計画制度(みなと緑地PPP)などの事業スキーム、緑地に隣接する港湾緑地第2・第3駐車場の敷地を含めた場合の活用方法、想定する事業期間などについて意見を集める。
 「香南アグリーム」施設の利活用は高松市農林水産課が担当。同施設は設置から約22年がたち老朽化で修繕費が増加している。高松空港に隣接し、県外からの団体客やインバウンド客など利用が広がってきているものの、市は「整備やプロモーションが行き届かず、施設のポテンシャルを生かし切れていない」と考えており、サウンディングでは、具体的なビジネスアイデアの提案や、どのような官民連携手法が考えられるか、高松市に求める必要な整備内容、官民連携する場合の条件や課題について意見や提案を求める。
 市有施設への効果的な再生可能エネルギー導入手法については高松市ゼロカーボンシティ推進課が担当。再エネ導入候補施設は、自己所有・リース方式・オンサイトPPA式の場合、国分寺総合センターと斎場公園を候補施設とする。これら以外でも導入可能性が高いと思われる施設があれば提案を求める。 
 オフサイトPPA式の場合、市役所本庁舎など電力需要の大きい市有施設(群)を供給先候補とする。
 太陽光以外にも、風力やバイオマスなど活用可能な再エネについて広く対象とし、オフサイトPPA式も含め、採算性のある提案を集める。
 旧沙弥小・中学校の利活用は坂出市財務課が担当。沙弥小・中学校は、1978年建築で2010年に廃校になった。市はカフェや飲食店に利用できないかと考えており、民間事業者からアイデア・意見を求め可能性を探る。所在地は坂出市沙弥島152で、規模は鉄筋コンクリート平屋。床面積は小学校が314平方b、中学校77平方b。現在の建物を生かしたリノベーションでの建築を前提とし、同学校を活用する建築方法があるのか、カフェや飲食店以外の活用方法があるかを問う。
 ネーミングライツ候補施設などの検討については坂出市財務課が担当。市立体育館と坂出市民ホール、田尾坂公園を対象として想定する。ネーミングライツ料や契約年数について質問する。
 さぬき市バスストップ駐車場と市民病院駐車場の有料化については、さぬき市都市整備課と市民病院、プロジェクト推進室が担当。民間のノウハウを生かした各駐車場の有料化の実現可能性や、可能性がある場合の市との契約形態と市が受け取ることができる年間収入見込み額、運営上のトラブルを回避するための独自提案を集める。

提供:建通新聞社