総合資格学院新潟校(江口寛之学校長)は13日、2024年度における1・2級建築士の合格祝賀会を新潟市中央区で開き、喜びを分かち合うとともに、新たな門出を祝った。
会に先立ち、江口校長は「皆さんは高いスキルと、知識が求められる試験に合格したことを心に刻み、自信を持って建築士人生をより良いものにしてほしい。当学院は全国、新潟でも一番の合格者を輩出した。勉強は財産であり、次のステップアップに向かって必要な知識を蓄えるとともに、勉強のノウハウを次の世代に継承してもらいたい」と語った。
引き続き、来賓から日本建築家協会関東甲信越支部新潟地域会の伊藤純一代表が「設計、現場監理といった建築士の王道から、今は新たな価値を付け文化を発信する多様化している印象がある。AI(人工知能)やロボットには代えられない職能であり、資格を生かして明るい未来を拓いてほしい」と大きな期待を寄せた。新潟県建築士事務所協会の本間裕之会長は「建築は生き物であり、これからも勉強し続けていただきたい。10月には新潟で初めて建築士事務所全国大会が開かれる。ぜひ参加してほしい」と呼び掛け、新潟工科専門学校の仁多見透校長は「皆さんは生命、財産、安心を保証する責任を担っている。自分ファーストから顧客ファーストとして大いに知識を生かしてもらいたい」、新潟県建築士会の熊倉高志副会長は「今、皆さんは知識がこぼれ落ちるくらいある。見識ある人になって精進を重ねてほしい」とはなむけの言葉を送った。また、1級の学科を担当した小出一之講師は「根性と持続力をこれからの仕事に役立ててもらいたい」と新たな門出を祝い、乾杯の音頭で祝杯を上げた。
24年度の1級建築士合格者数(設計製図)は全国3010人中、1766人が同学院の受講生(占有率58・7%)。また、学科と設計製図のストレート合格者数は1036人のうち、666人(同64・3%)に上る。
「資格維持しまだまだ勉強」/角南貴彦氏
「自信がなく考えていなかった。合格したと聞いても免許が届いていないのでまだ実感がわかない。これからがスタートで資格を維持し、まだまだ勉強しないといけない。当たり前のことを当たり前のようにできる建築士を目指す」(1級建築士合格)
「支えてくれた人に恩返し」/木村友梨香氏
「母の姿を見てあこがれていた。小学生の時から建築士になるのが夢で、喜びと言うよりもひと安心。支えてもらった人たちにこれから恩返ししたい。業界のマイナスイメージを払しょくし、女性の働きやすい環境をつくりたい」(2級建築士合格)