白山石川医療企業団(白山市、卜部健企業長)は15日、同市倉光3丁目地内「公立松任石川中央病院第7次増改築工事(1期)電気設備」、「同機械設備」の2件の落札者を決定した。8日に制限付き一般競争入札で開札した。
▽電気設備
落札=30億円
第一電機・大竹電機・成瀬電気・桜田電気特定JV
▽機械設備
落札=28億円
三谷・北菱・道越・荒木特定JV
新病院の建設規模は、RC(免震構造)一部S造6階(地下1階)建て延べ2万9210平方メートル。公立つるぎ病院の急性期病床45床を新病院へ移設し、病床規模は現在の305床から350床とする。建設場所は現病院北側の職員駐車場部分。今回の概要は新病院建設に伴う電気・機械設備工事一式。基本・実施設計は共同建築設計事務所(東京都新宿区)が担当。工期は2027年1月30日まで。
松任石川中央病院は1989(平成元)年に新築し、築後35年が経過。これまでに6回の増改築を実施してきたが、病室の雨漏りや配管の漏水など老朽化が否めず、毎年の補修費用も嵩んでいた。近年の医療機器の大型化や施設の狭あい化、災害、感染症への対策といった多様化する医療ニーズなど病院環境の改善が必要となっている。このような状況を踏まえ、同医療企業団は新築当初の建物部分(施設規模はRC造5階建て延べ1万7500平方メートル)を建て替えることにした。