北陸地方整備局は、信濃川下流で進めている小須戸橋架替について、右岸の小須戸地区橋梁架替(地盤改良)等を推進する構え。2024年度補正予算に事業費13億500万円が配分された。
主要地方道白根安田線小須戸橋は、信濃川に架かる秋葉区と南区を結ぶ橋梁。橋長214メートル、幅員8・5メートルで、1963年架設。信濃川下流域では11年7月新潟・福島豪雨において、計画高水位を超過し、多くの被害が発生。この出水において、小須戸橋の橋桁の一部が水面下にもぐり、洪水の安全な流下を阻害する事象が生じるとともに、右岸橋梁部の堤防高が不足していたため、危険な状況となっている。これを受け、再度災害防止を図るため、橋梁管理者の新潟市と連携して対策を実施する。信濃川の洪水時に水没し通行不能となる「もぐり橋」であることから、治水安全度の向上を図るため、現橋から750メートル上流に新たな橋梁を整備する。新橋は南区上八枚(左岸)と秋葉区小須戸(右岸)を結ぶL=607メートルで計画され、幅員は12・0メートル。車道が9・5メートル、歩道が2・5メートル。架替にあたり整備局と新潟市が施工協定を締結している。
なお、24年度補正予算(ゼロ国債等を含む)の発注見通しには「小須戸橋右岸取付道路その1工事」と「小須戸橋右岸取付道路その2工事」が登載。ともに工事発注規模は2億円以上3億4000万円未満。第1四半期に一般競争入札(一括審査方式)で発注される予定になっている。