四国中央市は、市が所有する3斎場について、2029年度に伊予三島斎場を閉場し、川之江斎苑と土居斎苑の斎場2カ所を運営する「四国中央市斎場整備方針案」を取りまとめた。
川之江斎苑(1995年建設)、伊予三島斎場(1989年建設)、土居斎苑(2005年建設)の炉などの更新時期を迎えることから、将来人口から必要な火葬炉を5〜6基(現状10基)、施設の有効活用のため既存施設の活用などを前提として検討を進めてきた。
方針案では、再編・整備を25年度から28年度までに行う。築年数が新しく、地域で唯一の葬儀場も備える土居斎苑は継続して運営する。老朽化が進み、施設改修や火葬炉の更新などが必要とされる川之江斎苑と伊予三島斎場については、待合室などの整備が可能な川之江斎場を継続運営するとし、伊予三島斎場は27年度から始める川之江斎場の改修・火葬炉更新が完了する28年度末まで運営するとした。
各施設の概要は、川之江斎苑(上分町970ノ1)が鉄筋コンクリート造平屋1382平方b。標準炉3基、大型炉1基、汚物炉1基。伊予三島斎場(中之庄町浜之前1670ノ1)は鉄筋コンクリート造平屋1172平方b。標準炉3基、大型炉1基、汚物炉1基。土居斎苑(土居町土居2208)は鉄筋コンクリート造平屋1344平方b。大型炉2基。
概算事業費を伊予三島斎場に671万円(建物修繕工事など)、川之江斎場に6億9850万円(建物長寿命化改修・火葬炉更新など)、土居斎苑に1億2980万円(建物長寿命化改修・火葬炉修繕など)の合計8億3501万円と試算した。
方針策定業務は、パシフィックコンサルタンツ愛媛事務所(松山市)が担当。
提供:
建通新聞社