立山町が町民会館跡地に整備してきた防災児童館複合施設「アカリエ」の竣工式が10日、前沢地内の同施設で開かれ、町議や設計・施工者ら約40人が出席して盛大に祝った。一般供用開始は20日。
式では、舟橋貴之町長が「町民会館や子育て支援センターなどの機能を集約した施設で公共施設のコンパクト化、行政改革の一環」と経緯を説明した上で、「各所に丸みを帯び、内装には木材がふんだんに使われた、素晴らしい施設」と式辞。来賓の亀山彰県議、村上紀義町議会議長が祝辞を述べた。式終了後、関係者によるテープカットなどが行われた。
「アカリエ」は町中心部における防災機能や文化・交流機能を強化する「防災センター」と、子育て支援機能の強化を図る「こどもホーム(児童館)」を複合させた施設。施設内には避難所にもなる、可動席で最大350人収容のホールや、屋内外に大型遊具を配置。地中熱空調などによる省エネ設備と太陽光発電による創エネ設備により、建物が消費するエネルギーを実質ゼロに抑える「ZEB」仕様は、北陸の公共施設では初めて。規模はRC造一部S造、SRC造2階建て延べ1497・04平方メートル。総事業費は18億759万円。
設計および監理は東畑建築事務所・鈴木一級建築士事務所JV、建築主体は新栄建設・丸新志鷹建設JV、電気設備は開進堂・浪速電機工業所JV、機械設備と地中熱空調設備は日本空調北陸、地中熱ボアホールは日東、太陽光発電設備は北陸電気工事、外構(その1、2)は新栄建設、構内交換設備はほくつう、屋内遊具は岡部、屋外遊具はタカオ(広島県)。