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　県農林水産部は、優良建設工事の表彰で「ため池部門」を新設する。表彰部門の追加は東日本大震災後の2013年度に「災害復旧工事部門」を設けて以来。これにより同部発注の農林水産土木工事の表彰は10部門で行われることになる。24年度竣工工事を対象にした25年度表彰から適用する。
　ため池工事はこれまで特殊構造物部門の表彰対象だったが、防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策（18〜20年度）以降、農業用ため池の防災対策工事が進んでおり、20年に施行された「防災重点農業用ため池に係る防災工事等の推進に関する特別措置法（ため池工事特措法）」に基づき県が行ってきた劣化状況・豪雨耐震性調査が今年度で完了することで、ため池工事が今後さらに増えるものとみられている。
　発注件数の増加に対応してため池部門を新設することで、技術向上と工事の安全な施工に対する受注者のインセンティブを高める。別枠化により本来の鋼構造物工事の受賞機会確保も図る。
（提供：福島建設工業新聞社）