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　新潟県長岡地域振興局地域整備部は、信濃川支流の１級河川貝喰川広域河川改修事業で、２０２４年度以降の残事業費２１億円を見込んでいる。
　計画によると、貝喰川本川の一部区間を改修Ｌ＝３・９キロし、洪水の一部を刈谷田川に放水することで、１０年に１回程度の洪水規模を安全に流下させるのが狙い。
　貝喰川は見附市新潟町（才川合流点）から三林地区において、計画流量を安全に流下させるため、築堤および掘削、護岸工事などを推進。貝喰川から刈谷田川に向けて三林町地内に放水路Ｌ＝７５０メートルのほか、調整池を新設するとともに、洪水流量の一部を刈谷田川に分派し、その合流部には排水機場を整備する。施工地は見附市西今町から坂井町地内。１５年度に事業着手し、２６年度の完了を目指す。総事業費は３３億円。
　河川整備に関しては、動植物の良好な生息や生息環境の保全、良好な景観の維持形成などが確保できるよう、河道改修時には河床に捨石を施し、水際部の植物の保護、澪筋（船の通れる水路となっている深み）の確保などを図る。また、利水では河川整備区間内において農業用水として、貝喰川から取水している施設が複数存在することから、河道改修時には現況の取水機能を維持できるよう配慮する。