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建通新聞社
2025/01/09

【大阪】関西広域地方計画を中間とりまとめ素案公表

 国土交通省近畿地方整備局は、近畿圏広域地方計画有識者会議などの意見を踏まえ、2050年を見据えた新たな「関西広域地方計画」の中間とりまとめ(素案)を作成、公表した。広域連携プロジェクトとして大きく10プロジェクトを提示。高規格道路や幹線鉄道などのネットワークの形成や機能強化に取り組む関西交通ネットワークプロジェクト、関西の成長や発展をけん引し快適で暮らしやすい都市機能を再構築する都市の魅力向上プロジェクトなどを盛り込んだ。
 今後、社会資本整備重点計画や交通政策基本計画の検討状況、また、南海トラフ巨大地震対策検討WG、国土審議会推進部会地域生活圏専門委員会の内容を精査した上で中間とりまとめ(案)を策定。圏内市町村からの計画提案の受け付けやパブリックコメントを経て、26年3月ごろに国土交通大臣決定・公表することを想定している。
【@国土軸ネットワークプロジェクト】
 陸海空の全国的な総合交通体系の構築により世界からヒト・モノ・カネ・情報を呼び込むゲートウェイとしての機能を強化。また、他圏域との交流・連携を強化し、シームレスな拠点連結型国土を形成する。
【A関西交通ネットワークプロジェクト】
 高規格道路・幹線鉄道・海上輸送などのネットワークの形成や機能を強化。また、地域の活性化や暮らしを支援する地域における交通体系を構築する。
【B関西成長エンジンプロジェクト】
 将来の関西をけん引する産業や魅力ある新たな成長産業の形成を推進する他、万博のレガシーを継承しつつ、地域産業の活性化・稼ぐ力を向上する。
【C都市の魅力向上プロジェクト】
 関西の成長・発展をけん引し、快適で暮らしやすい都市機能・環境の再構築の他、官民が連携し、人口減少下においても持続可能なまちづくり・地域づくりを支える環境整備を推進する。
【D地域活性化プロジェクト】
 官民の連携やデジタル技術の活用により市町村界に捉われず暮らしに必要なサービスが持続的に提供される「地域生活圏」を形成し、豊かな暮らしを実現する。
【E関西強靱化・防災連携プロジェクト】
 災害から人々の生命、財産を守るため「インフラ、ヒト、モノ、カネ、情報」を強化。また、首都圏の持つ機能をバックアップする取り組みを強化する。
【FGXプロジェクト】
 再エネの有効活用、脱炭素の基盤となる新たな産業・技術の強化の他、水素・燃料アンモニアなどの供給体制の整備を官民連携により推進する。
【Gみどり・水・生き物の共生プロジェクト】
 自然環境の保全・再生推進の取り組みやグリーンインフラの社会実装による持続可能なまちづくり構築を推進する。
【H人々を魅了する関西プロジェクト】
 豊富で個性豊かな歴史や伝統などの文化資産を保全または創出し、継承する。また、万博を契機とし、持続可能な観光、消費額拡大、地方誘客促進を推進する。
【I他圏域との連携プロジェクト】
 関西の発展を支える社会基盤整備を推進していくとともに、交通ネットワーク・防災・観光などについて他圏域との連携を推進する。
 
提供:建通新聞社