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北陸工業新聞社
2025/01/07

【新潟】阿賀野川右岸1に残59億/排水路4800mなど27年度完了/県農地部

 新潟県農地部は、水利施設等保全高度化事業(県営かんがい排水と併せ行う農地防災排水事業)に係る阿賀野川右岸(1期)地区で、2024年度以降に59億1100万円を投じ、排水路工4857メートルおよび排水機場1カ所を整備する。27年度の完了を目指す。
 県北部に位置し1級河川阿賀野川や、五頭連峰、2級河川加治川に囲まれた低湿な地形で新発田市、阿賀野市、新潟市の3市から成る農業地帯。古くから土地改良事業に基幹排水施設整備が行われてきた地域であり施設の老朽化が進む中、地域の開発に伴う降雨流出量の増大により湛水被害が生じている。このため、降雨による湛水被害の防止を未然に防止するとともに、水田汎用化を促進するため、1988年度から2006年度の間に国営かんがい排水事業(併せ行う農地防災排水事業)「阿賀野川右岸」が実施されてきた。
 全体計画によると、塚田川1415メートルおよび奥右衛門川排水路1925メートル、万十郎川排水路3081メートル、万十郎川排水機場1カ所。県では事業間調整により工事発生土を有効活用し、コスト縮減に努めている。
 09年度に新規着手し、当初は20年度の完了を予定していたが、他地区との計画の整合を図るための調整や、施工が困難な家屋移転が極力少ない工法などで進ちょくに遅れが生じていた。また、総事業費も53億1900万円から118億6700万円に増加し、事業費ベースの進ちょく率は50・2%。

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