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　金沢市の村山卓市長は６日、市役所で年頭記者会見に臨み、谷口吉郎、吉生親子が手掛けた唯一の共同作品である「玉川図書館」改修工事（現代建築レガシー継承事業）について、世界的な建築家・故吉生氏から生前に頂いた意見を踏まえ、新年度から実施していく考えを示した。
　玉川図書館における本館部分の大規模改修は、１９７９（昭和５４）年４月の開館以来、初めて。６月末で休館し、約１年半をかけて改修工事を施す。実施設計業務は昨年１２月、谷口建築設計研究所（東京）で終えた。
　現地建て替えに向けた金沢健康プラザ大手町の再整備基本計画や、南部地区教育・福祉施設再整備基本構想については年度内に策定し、旧東浅川小学校を活用した森と市民をつなぐ拠点施設整備に係る実施設計も３月末までに完了させる。日本銀行金沢支店跡地にも触れ、日銀側が（今月２２日以降に）市との交渉を決定次第、取得に向けた協議を本格化していく。
　新年度予算編成に関して、村山市長は「能登半島地震からの復旧・復興と、未来共創計画の着実な実践を両輪で推進することで「未来を拓く世界の共創文化都市・金沢」の実現をめざす」とし、未来共創計画は前進期の２年目であり、計画の実践に弾みをつけるとともに、次の充実期につなげるため、「なすべき施策の実践と将来に向けた施策の立案に全力で取り組む」と強調した。