日本工業経済新聞社(群馬)
2024/12/27
【群馬】五町田地区で函渠工や補強土壁など
県上信自動車道建設事務所は、吾妻東バイパス2期事業として東吾妻町五町田地内で行う改良工事について、1月にも条件付き一般競争入札で公告する。発注する工事では、下部工の建設を進めている上信千沢橋付近で函渠工や補強土壁工、盛土などを実施する。設計業務は函渠工や補強土壁を長大(東京都中央区)、盛土などは大日本ダイヤコンサルタント(東京都千代田区)がそれぞれ手掛けた。
建設を進めている上信千沢橋のA2橋台西側へ函渠を新設し、その先で盛土および補強土壁工を行う。
函渠工は、盛土により生活道路の横断ができなくなり地域が分断されるため、機能保証として本線をボックス化するもの。函渠の規模は高さ3・9m、幅3・3m、延長29m、内空断面が高さ3m、幅2・5mとなっている。型枠面積は508uで、鉄筋量13・4tとコンクリート量163立方mを使用して築造する。なお、函渠工の際には基礎工として地盤改良工を浅層混合処理で実施する。盛土量は路体盛土5600立方m、路床盛土840立方mとなる。また、延長160mで小段排水工も合わせて行う計画としている。
補強土壁は、盛土斜面に対して隣接する町道への影響を抑えるために整備する。工事場所は、上信千沢橋の上部工架設工事に向けた重機の進入路。施工延長は64・7m、施工面積を490uとし、盛土材以外の盛土量は1200立方mとなる見込み。
なお、千沢川に架かる上信千沢橋は橋長68m、幅員11・6mの鋼単純細幅箱桁橋。現在、A2橋台の建設およびA1橋台の基礎工事を南波建設(東吾妻町)が担当して進めている。A1橋台の躯体工事は未発注となっている。
吾妻東バイパス2期は、箱島インターチェンジから植栗・中之条インターチェンジまでを結ぶ延長約6700m、幅員10・5mの区間について整備するもの。14年度に事業を開始しており、29年度の完了を目指している。