高知県は、2025年度当初予算の見積もり概要をまとめた。一般会計の総額には24年度当初予算比4・8%増の4878億7000万円を見込む。このうち、南海トラフ地震対策関連予算は289億1600万円だった。部局別で見ると土木部は6・5%増の713億7500万円、林業振興・環境部は7・5%増の145億0900万円、農業振興部は19・5%増の135億3600万円などを要求した。
その他の部の増減では、総合企画部が災害時に主要な携帯電話基地局が停波しないよう、予備電源設置などを行う携帯電話事業者を支援する移動通信用施設整備事業や、高知龍馬空港新ターミナルビル整備事業などで21・4%増の72億6000万円、危機管理部が中の島防潮堤工事や近年の女性消防職員の増員に併せた消防学校施設のユニバーサルデザイン化に伴う施設改修などで21・8%増の27億7900万円、健康政策部が動物愛護センター整備事業などで3・4%増の364億0400万円、文化生活部が文化施設改修・管理運営などで8・7%増の152億2100万円、観光振興スポーツ部は県民体育館再整備の基本計画策定などで7・0%増の38億3200万円。
県は今後、25年1月上旬の財政課長内示、中旬の総務部長内示を経て、下旬に知事査定を行い、2月中旬に当初予算案を発表する。
提供:建通新聞社