海上保安庁が計画している鹿児島谷山地区宿舎整備で国土交通大臣は2025年度予算の財務大臣折衝で、300万円が認められたことを明らかにした、PFIを活用した整備を念頭にアドバイザリー業務などの経費に充当。規模は約5300uで今後の予定は、27年度の着工、30年度の完成を見込む。
宿舎整備は、尖閣諸島等の周辺で外国による威嚇活動が活発化していることを受け、鹿児島港の谷山二区に巡視船が係留できる施設を整備。このため、大型巡視船の増強配備に伴い、宿舎需要が逼迫しているため整備する。
場所は、県が所有する鹿児島市西谷山2丁目にある県農業試験場跡地31の2街区(1万2667u)の東側(約6000u)。建物は5〜7階建て100戸で延べ面積は約5300uを想定。構造は調整中で総事業費は76億円。
また、大規模災害や国民保護、警備実施・領海警備などに対応する多目的巡視船の建造で139億円も認められた。全長は約200m、総トン数は約3万1000t、建造期間は5年を想定している。
このほか、能登半島地震の教訓を踏まえた上下水道施設の耐震化等を推進するため、個別補助事業の創設や拡充で110億円が折衝で認められた。