県県土整備部は25日、富津公園再整備公民連携事業検討業務の公募型プロポーザルを公告した。富津公園は、老朽化が進み利用者が減少しつつあることから、公園の魅力向上および活性化を図るため民間活力の導入を計画している。そこで、過年度検討業務の内容を踏まえ、事業化に向けた事業スキームと事業条件の検討を行い、マーケットサウンディング調査、事業採算性の検討、公募資料の作成、契約条件の検討などを行う。契約期間は、契約締結日から2026年1月30日まで。委託料の上限は2998万円。
業務内容は、事業スキームの検討、事業条件の検討、マーケットサウンディング調査、事業採算性の検討、公募資料の作成、契約条件の検討、報告書作成。
マーケットサウンディング調査は、民間事業者を対象に実施。民間活力導入可能性のある公園施設、想定されるプラン、望ましい事業スキーム、事業スケジュールなどに関する意見やアイデアを把握する。
再整備計画案やマーケットサウンディング調査の結果などを踏まえ、総合的に最適と評価される事業スキームおよび、事業が成立する事業条件を確定。
契約条件の検討では、事業スキームに応じ、基本協定書案、事業協定書案、DB(設計施工一括発注方式)契約書案、指定管理協定書案、特定公園施設譲渡契約書案などの検討を支援する。
プロポーザルの応募資格は、県の物品等一般競争入札参加者および指名競争入札参加者の資格などに基づき委託のA等級に格付けされているほか、配置予定の業務責任者または担当者が過去5年間に同種業務を完了した実績を有することなど。共同企業体での参加も可能。
今後は、25年1月10日まで質問を受け付け、15日までに回答。17〜31日に提案書類などの提出を求める。選考委員会における企画提案書およびプレゼンテーション・ヒアリング審査は、2月7日に実施する。
受託候補者との協議が調わない場合、次点候補者を受託候補者として協議を行う。
受託者および受託者と資本面・人事面において関連のある者は、今後の富津公園施設の再整備実施段階の事業者公募には参加できない。
PFIセミナーで事業発案段階調査
県と千葉銀行が25年1月24日に行う「PPP/PFI地域プラットフォーム24年度第2回セミナー」においては「県立富津公園再整備事業」など3事業について、オープン方式のサウンディング型市場調査(官民対話)を行う。
富津公園再整備に関しては、自由度の高い助言・提案を受けるとともに、事業発案に係る課題、公民の整備負担割合、事業スケジュールについて意見を聞く。
事業手法についてはPFI、Park―PFI、指定管理者制度を想定。事業スケジュールとして▽24年度=マーケットサウンディング調査▽25年度=第1期エリア公募・事業者選定▽26年度=工事着手▽27年度=第1期エリア公募施設開設▽28年度=第2期エリア事業化検討――を示している。