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建通新聞社四国
2024/12/24

【香川】高松商工会議所 市場跡地に複合施設を 知事らに提言

 高松商工会議所の綾田裕次郎会頭らは香川県などに対し、高松ウオーターフロントの再整備について提言した。高松市中央卸売市場の新水産物棟周辺の余剰地約5万平方bには、魚河岸横丁やフィッシャーマンズ・ワーフのような飲食店、物販店、エンターテインメントの機能を含む複合施設の整備や中価格帯の宿泊施設の誘致、遊覧船、遊漁船の離発着場、駐車場の整備を行うよう提言した。
 新水産物棟整備で発生する余剰地の整備には、資金を公共が負担し、設計・建設、運営を民間に委託するDBO方式など官民協働運営を念頭に置くこと、施工下請けには最低2者の地場企業を参画させることも求めた。
 また、サンポート地区を中心に瀬戸内町の高松市中央卸売市場から福岡町の競輪場までのウオーターフロントエリアでは、県がサンポート地区で県立アリーナ新築やその周辺のプロムナード化を行い、高松市はその西側の中央卸売市場や東側の競輪場の再整備を計画している。それぞれの施設が異なる事業主体とタイミングで整備される中、エリア全体の将来像を共有し、統一的な方向性でハード整備や維持管理、運営を行っていくことが課題だと訴えた。
 県や市、民間事業者が連携して横断的組織を設置して、高松ウオーターフロント全体のハードとソフトを組み合わせたエリアマネジメントを行うことも求めた。また、エリア内の東西横軸と中央通り、中央商店街の南北縦軸とのアクセスを強化することで、観光面、産業面で地域経済の発展につなげていくことの必要性も指摘した。
 綾田会頭らは12月17日に香川県庁を訪れ、池田豊人知事に提言書を手渡した。池田知事は「アリーナ開館後の次の展開を考えるうえで、時宜を得た提言だ」と話した。
 綾田会頭らは同日、高松市の大西秀人市長にも提言書を手渡した。
 提言は2回に分けて行うとしており、25年11月にウオーターフロント全体の整備や運営について改めて提言する。

提供:建通新聞社