全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

　大阪府住宅供給公社は、茶山台団地16棟の再生事業を行う。住棟と周辺敷地（２１３０平方�b）を事業者に貸し付け、住宅や子育て・高齢者支援施設などを導入する計画。コミュニティ活性化に合わせて耐震改修なども行う。事業者募集に向けた提案競技を公募しており、事業提案書を２０２５年３月14日まで受け付ける。選定結果を４月中旬に公表する。
　参加形態はコミュニティ活用事業と耐震工事・大規模修繕工事を行う複数の法人などによって構成されるグループ。設計者は鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造の共同住宅で延べ１２００平方�b以上の耐震改修工事の設計実績があること、施工者は建築一式工事の許可を有していることなどが条件。
　公社は提案事業者にマスターリース方式による定期建物賃貸借契約で貸し付ける。貸付期間は27年４月１日〜52年３月31日の25年間。
　事業者は、▽住棟の活用に向けた利便性機能の導入などのコミュニティ活性化事業▽住棟の機能回復のための耐震改修・大規模修繕工事の計画と価格―の提案を行う。耐震改修・大規模修繕工事については別途設計・工事契約を結ぶ。
　住棟１階の４戸以上を団地入居者や地域住民も利用できる利便施設とすることが条件。利便施設は、団地内の既存コミュニティ拠点との連携を図り、屋外空間を一体とした子育て・高齢者など多世代交流ができる機能の導入を求める。それ以外の住戸は事業者が自由に提案できる。
　住棟の耐震改修工事・大規模修繕工事について、条件価格１億３０００万円以下での提案を求める。大規模修繕工事では外壁改修や屋上防水工事などを行う。また、事業にふさわしい外壁塗装デザインで、塗装工事を実施する。
　25年度中に設計に着手し、工事は26年４月１日以降に着手する。
　対象住棟の規模は鉄筋コンクリート造（ラーメン構造）５階建て延べ２１０４平方�b。総戸数は40戸。所在地は堺市南区茶山台２丁１、２。

提供：建通新聞社