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富岡甘楽広域市町村圏振興整備組合は、25日に承認された12月補正予算に下仁田分署建設工事費と工事監理業務委託料を合算した５億３２０２万６０００円を２０２５年度までを期間とする債務負担行為の限度額に設定した。工事は同組合が年明け早々に発注する。業者選定から入札執行までの入札事務については下仁田町が行う。２０２６年４月１日の開署を目指し工事を進める。
新庁舎は、下仁田町中小坂地内の旧小坂小学校跡地校庭分部に西牧分遣所を統合する形で建設する。敷地面積は約３０００�uを見込む。工事は消防組織再編整備計画に基づき進める。
車庫併設の新庁舎はＲＣ造一部Ｓ造２階建て、延べ床面積約６７３�u、高さ約９ｍで建設。ＲＣ造部分が庁舎、Ｓ造部分は車庫となる。このほか、付帯施設としてＳ造２階建て、延べ床面積約25�u、高さ約７ｍの訓練塔や屋根付きの自家用給油所、自家発電機を整備する。自家用給油設備の容量はガソリン、軽油ともに６００リットル。ホース乾燥塔は訓練塔に併設させる。防火水槽については、旧小坂小学校のプール跡地に設置されているため、今回整備を行わない。
庁舎内には◇待機室◇出動準備室◇救急消毒室◇男子仮眠室◇女子仮眠室◇会議室◇救急物品庫◇多機能トイレ◇浴室◇食堂◇機械室−などを設ける。男子仮眠室は11区画、女子仮眠室については１区画配置する。女子仮眠室にはユニットシャワー、トイレ、洗面台を設ける。
オーバースライダーを備える車庫には水槽付きポンプ車、消防ポンプ車、連絡車をそれぞれ１台収容する。このほか、倉庫、乾燥室、油庫も設ける。設計は勝山工務所（前橋市）が27日までの履行期限で進めている。
なお、既存の下仁田消防署と西牧分遣所は、25年度に石綿含有建材調査業務を行い、26年度に解体を予定している。下仁田消防署はＲＣ造一部Ｓ造２階建て、延べ床面積５１８・77�u。敷地面積１５８５・83�u。西牧分遣所はＲＣ造２階建て、延べ床面積２１８・38�u、敷地面積は５５０・59�uとなる。