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滋賀産業新聞
2024/12/26

【滋賀】野洲市 第3期子ども・子育て支援事業計画案を策定

 野洲市は、第三期子ども・子育て支援事業計画(案)を策定した。教育・保育のニーズ調査、現状と課題の把握等を行い、必要な事業量の推計、目標量の設定等を示している。子ども・子育てに関する市の施設整備等にあたり、同計画が交付金を対象とするための根拠のひとつとなるとしている。来年2月の野洲市子育て支援会議での審議を経て、同年3月に第三期野洲市子ども・子育て支援事業計画となる。
 就学前の教育・保育及び地域子ども・子育て支援事業の提供体制の確保を図ってきた第二期計画(期間:2020〔令和2〕年度〜24〔令和6〕年度)が終期を迎えることから、第二期計画策定後の子ども・子育て支援法の改正や、さらなる少子化の進行や女性の就業率の上昇に伴う保育需要の拡大等、社会情勢やニーズの変化を施策に反映する。第三期計画の期間は25(令和7)年度〜29(令和11)年度。
 主な具体的方策をみると、放課後児童健全育成事業(学童保育)において、今後も待機児童が発生しないよう、需要に応じた実施体制の確保に努める。地域による利用偏在を把握しつつ、必要に応じて、学校の余裕教室等の活用を検討する。また野洲駅南口周辺整備事業に伴い、野洲第1〜6こどもの家及び第7こどもの家の移転建て替えを進める。
 野洲こどもの家(学童保育所)の移転建て替えにあたっては、2026年(令和8年)1月頃の建築工事着手を想定している。移転予定地は、野洲市小篠原1158番地1ほか(野洲小学校プール跡駐車場)の敷地面積約1000平方b(駐車場等を含む)。建築規模は、S造4階建、延1400平方b程度を予定している。既存施設の野洲第1〜6こどもの家(S造3階建/2011年築)は、野洲駅南口周辺整備対象地内に位置するため移転が必要となった。併せて、移転予定地に隣接する既存施設の野洲第7こどもの家(S造平屋建/1994年築)も新施設に収容。移転後は解体し、跡地を駐車場とする。2ヵ所に分かれている現施設を1ヵ所に集約することで、効率的な管理運営が見込まれる。移転新築工事に係る設計業務は、豊建築設計事務所(長浜市)。24年度(令和6年度)に基本設計業務・測量業務、25年度(令和7年度)に実施設計業務・土質調査業務を進める。事業スケジュールについては、移転整備は設計業務を経て▽建築工事=26年1月頃〜27年9月頃▽移転=27年10月(予定)―。解体工事・駐車場整備は▽設計=26年7月頃〜12月頃▽工事=27年10月頃〜28年3月頃―。野洲小学校区を対象とする野洲こどもの家の児童数は全体で300人。1クラス当たり40人程度とし、それぞれ付番(第1〜7)されている。小学1年生から6年生までを1つのクラスとして預かる異年齢児保育を実施。市では移転整備事業により、小学校から公道を通らずに児童が学童保育所へ移動できることから、安全性が増す利点があるとしている。
 このほか、多様な主体が支援制度に参入することを促進するための事業(民間事業者の参入等促進する事業)において、計画期間に、民間事業者の新規参入(野洲第三保育園の民間移管)を予定しており、円滑に事業が実施できるよう、巡回指導等の支援を行う。
 野洲第三保育園(野洲市小篠原1977番地1〔定員90人〕)の民間移管にあたっては、老朽化に伴う移転整備及び園運営を引き継ぐ民間事業者を野洲市が募集。潟Aイグラン(橋本雅文代表取締役・広島市西区庚午中1丁目7―24)を選定した。同社が来年度の建築工事を予定している。工事発注にあたっては、来年春先の入札により施工業者を選定する考えだ。野洲市小篠原1780番地7の敷地2438平方b(現・野洲市人権センター子どもの広場)に、S造2階建、延875・06平方bの認可保育所を建設する。定員100人。敷地内には駐車場約30台分などを配置する予定。同社が現園舎を移転建て替えし、(私立)認可保育所を開所・運営する。市は土地貸付を行う。今後のスケジュールは▽埋蔵文化財調査=12月〜25年3月▽測量・設計=25年1月〜6月▽確認申請=25年6月〜8月▽建築工事=25年8月〜26年3月―。開設予定は26年4月1日。設計は、河野建築研究所(大阪府高槻市)。

提供:滋賀産業新聞