佐倉市は23日、ミレニアムセンター佐倉再整備事業に関するサウンディング型市場調査の実施要領を公表した。ミレニアムセンター佐倉においては、大規模改修に伴う施設機能の再編・再配置に当たり、RO方式など民間活力の導入を検討している。そこで、民間事業者との対話を通じて新たな施設機能の可能性を探り、事業参入意向などを調査する。RO方式の場合の想定事業スケジュールは▽2025年度=基本計画策定▽26年度=導入可能性調査▽26〜27年度=事業者選定・契約▽28年度以降=設計・工事▽31年度=供用開始。
25年度当初予算には、基本計画策定に向けた事業手法等検討業務委託料268万4000円を要求している。市場調査の結果を踏まえ、事業手法を決定し、同年度内の基本計画策定につなげていく考えだ。
ミレニアムセンター佐倉は、宮前3―4―1に所在し、京成佐倉駅北口に直結している。敷地面積は1960u。
建物は、RC造基礎免震構造5階建て、延べ床面積4864u、00年の建築。老朽化した空調設備と、特定天井の改修が必要となっている。
機能再配置では、2〜4階のコミュニティセンター機能を残しつつ、近隣にあるヤングプラザを複合化し、1階と5階を民間活用のスペースとする方向性が決まっている。しかし、具体的な機能や施設全体を含む事業手法については未定となっており、民間事業者からの助言・提案を踏まえて決める予定。
ヤングプラザは、栄町8―7に所在。敷地面積は725u。建物は、RC造2階建て、延べ床面積810u。築50年以上が経過し、老朽化が進んでいる。複合化後に建物を解体し、跡地を売却する予定。
意見交換(対話)の具体的な内容は▽現状施設に対する認識=立地環境への評価、既存施設の状況への評価、改修に必要となる費用・箇所など▽機能の更新=収益施設あるいは新たな公的機能(多世代交流の機能など)の導入の可能性など、具体的な機能(ヤングプラザの機能移転、浴場の扱い、コンビニエンスストア導入などを含む)▽事業手法=従来型公共事業による改修事業および指定管理者制度の導入・RO方式・DBO方式など、改修整備事業とその後の運営・維持管理事業との関係に関する意向▽事業化にあたっての留意点=スケジュールや事業者募集上の留意点・要望など▽その他。
市場調査の対象は、法人または法人のグループ。
今後は、25年1月14日に参加申し込みを締め切り、20日と23日に意見交換を実施。3月に調査結果を公表する。 ミレニアムセンター佐倉の現状の主な施設構成は▽1階=サービスセンター、パスポートセンター、駐車場▽2階=ホール、音楽練習室、レキサク、地域防災集会所、カフェ▽3階=ホール上部、会議室、消費生活センター、職業相談所▽4階=会議室、調理室、和室▽5階=市民風呂(廃止)。
改修後の主な施設構成は▽1階=民間活用、レンタサイクル駐輪場、駐車場▽2階=ホール、音楽練習室、観光案内所▽3階=ホール上部、会議室、ヤングプラザ▽4階=会議室、ルームさくら大部屋、ルームさくら事務室・個室▽5階=民間活用。