新潟市は17日、2025年度当初予算編成方針を公表した。一般財源ベースの財政見通しによる歳出では、建設事業費の見込みを24年度当初予算額から13億円増の66億円と推計している。
財源推計(一般財源ベース)によると、歳入は2662億円、歳出は2678億円で16億円の収支不足が生じるものと見込んでいるが、重点的に取り組む新規・拡充事業や魅力あふれる区づくりのため、財源の確保を検討する。建設事業費はスマートビル建設促進補助金4億円、新田清掃センター設備更新3億円、新潟駅南口西地区再開発補助金3億円などの増加を見込んでいる。
予算編成の基本方針には▽安心安全で災害に強いまちづくり▽活力あふれるまちづくり▽子どもと子育てにやさしいまちづくり▽人口減少社会への適応▽地域資源の活用―の5項目を掲げる。能登半島地震からの本格的な復旧・復興に向けて、液状化被災宅地等への支援や被災者に寄り添った相談支援の取り組みを継続、新潟駅の新万代広場や周辺道路のほか、新潟中央環状道路等の整備を着実に進めるとともに、都心部の緑化や人中心の空間づくりに取り組むことにしている。